『ホジュン~伝説の心医~』で患者に尽くす大師の過去はどれほど壮絶だったのか

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テレビ東京で放送されている『ホジュン~伝説の心医~』では、5月23日の第18話で壮絶な出来事がホ・ジュン(演者キム・ジュヒョク)に説明されていた。それは、大師(演者イ・ジェヨン)に関する過去の話だ。

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彼は、若いときに内医院(ネイウォン)の優秀な医官だった。同期のアン・グァンイク(演者チョン・ホビン)の妹と結婚して、息子サンファを育てながら幸せな日々を過ごしていたが、息子が大風瘡の患者に殺されたと誤解し、逆上した末に大風瘡の一家を撲殺してしまった。

大罪を犯した彼は、一家の息子をサンファと呼んで育て、大風瘡にかかったときは必死に治療して完治させていた。しかし、親を殺されたサンファは死ぬほど大師を恨むようになった。ホ・ジュンが大師のもとで医療を学んでいるときも、サンファは育ての親である大師の命を狙い続けていた。

そのことを大師は承知していて、むしろサンファに殺されるのなら本望だとさえ思っていた。そんな中で、大師が血を吐いて倒れてしまった。大風瘡の患者の新しい治療薬を自ら飲んで試しているときに、薬が合わずに重病になったのだ。

大師が瀕死になったのも、すべて最良の治療方法を探すためだった。自分の命を犠牲にして患者のために尽くす姿を見て、ようやくサンファは大師の自己犠牲の精神を心底から知ることができた。

『ホジュン~伝説の心医~』
画像=MBC

医者にとって一番大切なこと

幸いに、大師は命を取り留めた。すると、サンファは大師の前で土下座して「許してください」と号泣した。その姿を見て、大師も膝を折ってサンファを温かく迎え入れた。

こうした場面を目撃して、ホ・ジュンは、医者にとって一番大切なことを身に染みて悟った。それは、患者のために自分の命もかえりみずに誠心誠意の治療を尽くす、ということであった。

尊い精神を知って医者としてさらに成長していったホ・ジュン。彼のライバルであるユ・ドジ(演者ナムグン・ミン)は科挙の合格をめざして準備していた。能力的にホ・ジュンが上回っていることは間違いない。彼にもいよいよ新しい世界が開けようとしていた。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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