チョン・ウンピョは、1966年3月27日生まれの韓国出身の俳優である。ソウル芸術大学を卒業後、劇団モクファに所属し、舞台を中心に演技活動を開始した。その後、テレビドラマや映画にも活動の場を広げ、特に時代劇において多くの印象的な役柄を演じてきた。
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彼の代表作の1つが、現在テレビ東京の韓流プレミアで放送中の時代劇『ホジュン~伝説の心医~』である。この作品は、朝鮮時代の名医ホ・ジュンの波乱に満ちた生涯を描いたもので、チョン・ウンピョは主人公ホ・ジュンの師匠であるユ医院の一番弟子、イム・オグン役を演じた 。
イム・オグンは、医師としての才能には恵まれなかったが、誠実で温厚な性格の持ち主であり、ホ・ジュンを支える重要な役割を果たす。チョン・ウンピョはこの役を通じて、脇役ながらも物語に深みと温かみを加える存在感を示した。
チョン・ウンピョの演技の特徴は、安定感と自然体の表現力にある。彼は、派手さはないものの、登場人物の内面を丁寧に描写し、視聴者に共感を呼び起こす演技を得意とする。『ホジュン~伝説の心医~』におけるイム・オグン役でも、控えめながらも誠実な人物像を巧みに演じ、作品全体の雰囲気を和らげる役割を果たした。
また、彼は他の時代劇作品にも多数出演しており、例えば『太陽を抱く月』では王の側近である内官ヒョンソン役を務め、作品にユーモアと人間味を加えた 。このように、チョン・ウンピョは時代劇において欠かせない名脇役として、多くの作品で重要な役割を担っている。
私生活では、彼の長男がIQ167の高い知能を持ち、ソウル大学に合格したことが話題となった。チョン・ウンピョは自身のInstagramで息子への愛情と誇りを綴り、多くの共感を呼んだ 。
チョン・ウンピョは、派手な主演ではなくとも、作品に深みと温かみを加える名バイプレイヤーとして、韓国ドラマ界で確固たる地位を築いている俳優である。彼の演技は、視聴者に安心感と共感を与え、物語をより豊かなものにしている。今後も彼はドラマですばらしい演技を見せてくれるだろう。
文=大地 康
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