テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『善徳女王』は、全62話の構成になっている。10月18日の第34話では、キム・ユシン(オム・テウン)とトンマン(イ・ヨウォン) と不思議な縁で結びついているピダム(キム・ナムギル)が、いよいよ本領を発揮してきた。
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彼は出生の秘密を抱えている。実は、先王のチンジ王とミシル(コ・ヒョンジョン)の間に生まれているのだが、ずっと隠し子にされていた。しかし、ピダムが自ら歴史書を調べて自分の生い立ちをようやく知った。
こうなると、彼の立場は今までとはまったく違ってくる。もともと奔放な性格だったので、一気にスケールが大きいことに取り組むようになってきたのだ。そういう意味でも、『善徳女王』で一番の要注意人物がピダムなのである。
とにかく、ピダムは憎めない男だ。体力的には瞬発力が並外れていて恐ろしいほどに強い。しかも、精神的には柔軟性を持っていて、明朗快活な人付き合いができる。さらには、何を考えているのかわからないところがあり、怪物のような潜在力がある。
そんなキャラクターを演じているキム・ナムギルの存在感も抜群にいい。彼が『善徳女王』に出演しているときは29歳だった。
正統派のイケメンである彼は、ただ黙っているだけでも絵になるのだが、演技力が卓越しているので、いかようにも自分の表現力を変えることができる。
実際、ピダムという陰陽がある役を演じるときも、場面に合わせた適応力を発揮している。その結果、キム・ナムギルは演じるシーンごとに最適な多様性を『善徳女王』でも見せてくれていた。
その後、キム・ナムギルは個性的なキャラクターを最高度の演技力で扮してきたが、今までの俳優人生を振り返っても、彼にとっては『善徳女王』が飛躍台になったことだろう。
それだけに、「彼の原点がピダム役であった」と言えるかもしれない。そんな愛すべき役をキム・ナムギルは奔放に演じていた。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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