ミステリー時代劇『青春ウォルダム 呪われた王宮』で一番ビックリした展開は、ヒロインのミン・ジェイ(チョン・ソニ)が両親と兄を毒殺した容疑者になって王宮にまぎれこんだことである。
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彼女は主人公のイ・ファン(パク・ヒョンシク)に無実を訴え、その真摯な姿勢が信頼を得て、東宮の内官コ・スンドルとしてイ・ファンのそばに仕えることになった。
しかし、それはまぎれもなく偽装工作だった。本来は宦官(去勢された男子の官僚)が務める内官に女性がなりすます、ということは王宮においてあってはならないのだ。
そういう事態が起こってしまったのに、さらに仰天させられたのは、イ・ファンがミン・ジェイを恋慕するようになったことだ。これこそが「禁断の恋」の始まりであった。しかし、それは一方通行ではない。ミン・ジェイもイ・ファンを恋慕して相思相愛の間柄になっていった。
ただし、お互いに告白していない。「心に秘めた愛」なのだ。とはいえ、王宮でもしミン・ジェイの素性が暴露されたら、責任を取ってイ・ファンも世子の座から降りなければならなくなる。それほど危うい状態にイ・ファンが追い込まれていたのだ。
いわば、殺人容疑者をかばうだけでなく偽装工作に手を染めたイ・ファンの将来は、薄氷を踏むかのような危険だった。それでも、ミン・ジェイを恋慕する気持ちを変えないイ・ファンの意志は鉄のように固かった。
終盤となってクライマックス目前を迎えた『青春ウォルダム 呪われた王宮』。イ・ファンとミン・ジェイの「禁断の愛」の行方が本当に気になってくる。
【『青春ウォルダム 呪われた王宮』ドラマ概要】
〔放送日時〕
●NHK BS 毎週金曜午前0時25分[木曜深夜]
〔役名/出演者〕
イ・ファン/パク・ヒョンシク
ミン・ジェイ(コ・スンドル) /チョン・ソニ
チャン・ガラム/ピョ・イェジン
ハン・ソンオン/ユン・ジョンソク
キム・ミョンジン/イ・テソン
テガン/ホ・ウォンソ
チョ・ウォンボ/チョン・ウンイン
王妃/ホン・スヒョン
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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