『チャングム』のチ・ジニが役者として憧れている存在とは誰なのか

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テレビ東京の韓流プレミアで放送中の『宮廷女官チャングムの誓い』で、内禁衛の武官ミン・ジョンホを演じているチ・ジニ。主人公のチャングムに扮しているイ・ヨンエとの演技は息ピッタリで、まさにお似合いのカップルだ。

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8月28日に放送された第51話では、ミン・ジョンホが朝鮮王朝第11代王・中宗(チュンジョン/イム・ホ扮)に呼び出されて、「他の大臣が反対する中で、チャングムを余の主治医にすることに賛成した理由は何だ」との問いに答える様子が描かれていた。

そんなミン・ジョンホを演じたチ・ジニは、いつも誠実さを感じさせる俳優だ。

彼は時代劇での活躍も目立っており、『宮廷女官チャングムの誓い』だけでなく『トンイ』でもヒロインの相手役を務めている。

この2作品でのチ・ジニの出演シーンは日本の視聴者にもおなじみになっている。これほど強烈なコンテンツに恵まれている韓流スターでは、彼がトップクラスに入ってくるのではないか。彼は本当に俳優として大きな財産を持っていると思える。

そんなチ・ジニのことを振り返ったときにいつも思い出すのが、彼の異質な経歴だ。

『チャングムの誓い』のチ・ジニ
『宮廷女官チャングムの誓い』でミン・ジョンホを演じたチ・ジニ(写真提供=SPORTS KOREA、OSEN)

多用な表現力を持つ俳優

もともとは大学でデザインを学んだクリエーターであり、広告業界の第一線で活躍していた。しかし、1997年の経済危機のときに広告業界が大打撃を受け、それを転機に俳優に転身している。

このように、異例な形で俳優になったチ・ジニだが、おかげで俳優に一番必要な「経験」をたっぷり積むことができた。彼が持つ多様な表現力というものも、デザインのクリエーターだったというキャリアが大いに関係しているに違いない。

こうして韓国芸能界で独特のポジションを築いてきたチ・ジニだが、彼が目標としている俳優は「柔らかい感性」を持ち味にしている名優アン・ソンギだ。この憧れの存在に少しでも近づけるようにチ・ジニは日々努力している。

彼は、現在Netflixで配信されている『家いっぱいの愛』で、「家族ビラ」というマンションのオーナーであるピョン・ムジンに扮して主演を務めている。新ドラマでもすばらしい演技を披露しているので、ぜひ注目してほしい。

文=大地 康

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