パク・ボゴムとペ・スジが華やかに共演していることで大きな話題になっている映画『ワンダーランド』(原題)。6月5日から韓国で公開されたが、話題作にふさわしく大きな人気を集めている。他の共演者も素晴らしい顔ぶれで、タン・ウェイ、チョン・ユミ、チェ・ウシクなどが揃っている。
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映画は、亡き人を人工知能で復元するビデオ通話サービス「ワンダーランド」によって愛する人と再会するという内容だ。こうした意欲作に取り組むのは、やはりチャレンジ精神が旺盛なパク・ボゴムらしい。彼は失敗を恐れず前に進むタイプの俳優なのである。
そんな彼のキャリアを振り返って、「よくぞ演じてくれた」と感心したのが、2016年に制作された『雲が描いた月明り』であった。
このドラマは時代劇として画期的な作品だった。史実とファンタジーが見事に融合していたからである。特筆すべきは、イ・ヨンこと孝明世子(ヒョミョンセジャ)をパク・ボゴムが華麗に演じたことだった。
彼は「あんなに伝統的な韓服が似合う若手俳優は他にいない」と思えるほど劇中のキャラクターを魅惑的に見せていた。
なお、歴史的にみると孝明世子は父の23代王・純祖(スンジョ)の代理として政治を仕切って抜群の実績を挙げた世子であった。それほど優秀な世子をドラマではイ・ヨンとして堂々と描いていた。パク・ボゴムもこう語っている。
「私が演じたイ・ヨンという人物は、誰よりも家族を想う気持ちが強かったと思っています。彼は、家臣の人たちからは変わった王子として見られていたかもしれません。それでも私は、家族を守っていこうとする彼の気持ちを忠実に考えながら演じていました」
この言葉からもわかるように、パク・ボゴムは常にイ・ヨンに成りきって、彼ならばどう行動したかと考えながら演じていた。それが、ドラマが好評を博した理由だった。
それから8年。パク・ボゴムは今度も映画『ワンダーランド』(原題)で素敵な姿を見せてくれている。
文=大地 康
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