Netflixで配信されている『サムダルリへようこそ』が、視聴者を癒し、多くの人の“人生ドラマ”にあがっている。
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この7週間、視聴者から愛され、残り2話となった土日ドラマ『サムダルリへようこそ』。視聴率調査会社ニールセンコリアによると、第14話は平均視聴率10.8%、最高視聴率13.1%を記録し、週末ドラマ1位となった。
多くの視聴者の間で「人生ドラマ」として語られている理由は何だろうか。
『サムダルリへようこそ』は、ヨンピル(演者チ・チャンウク)とサムダル(演者シン・ヘソン)の故郷である済州島・サムダルリが舞台となっている。(サムダルリは架空の村) 愛情に満ちた村の人たちが暮らしているサムダルリは、人の香りで満ちた空間だ。また、ソウルで“売れっ子”写真家チョ・ウネとして飛翔したサムダルが、信じていた人々から裏切られ帰ってきたところでもある。
息が詰まるほど熾烈に生きたソウルと違って、ゆっくり流れるサムダルリは一連の騒動で騒がしかったかもしれないが、心だけは平穏にした。サムダルは青い海と山が広がる済州の風光を見て、「今日一日も欲張らずに、自分がちょうど息できるぐらいだけいろ。そしてこれ以上耐えられない時は、スタート地点だった水の上に上がって息を整えなさい」という海女たちの知恵どおりに自分が生まれ育ったサムダルリでゆっくり呼吸を整えた。
また、いつも味方でいてくれる仲間たちが与える応援は、躊躇していたサムダルを立たせた。
辛い時は真っ先に気づき「大丈夫か」と尋ね、サムダルが一人ではないことを絶えず想起させるヨンピル、ソウルで一人傷ついた娘の心を包み込む母親のミジャ(演者キム・ミギョン)と事実を知らないまま勝手に口を滑らせた人々の代わりに怒ってくれた父親のパンシク(演者ソ・ヒョンチョル)、髪の毛を引っ張り合いながら喧嘩をしても、誰かが姉妹たちのことを悪く言えば乗り込んでいく「サムダルシスターズ」のジンダル(演者シン・ドンミ)とヘダル(演者カン・ミナ)、「お前は俺らの誇りで自負心だ」と言い続けてくれる幼なじみたちまで。それぞれの暖かさを持った彼らの応援と慰労は、視聴者の心の温め、『私も一緒に慰められる気分」という反応を起こした。
何よりも、序盤からぎっしりと積み上げてきた話の仕組みが後半に行くほど光を放った。これまでゆっくりと撒いてきたヒントが、想像もできなかった方法で一つずつ回収され、すっきりさせているからだ。
その一例として、薬を飲んでいたサムダルの母親ミジャは心臓病を患っており、これは娘たちの愛に影響を及ぼした。済州気象庁予報課所属だったヨンピルは、ミジャの心臓が止まった日、業務中に勤務地を離れたことによって懲戒を受け、気候サービス課に部署移動された。しかし、部署移動によって気象庁の写真家公募展に当選したサムダルとともに通うことができるようになった。
ジンダルと元夫のデヨン(演者ヤン・ギョンウォン)は、「ジンダルの母がこれ以上海女の仕事をできないようにするため」という名目の下、サムダルリテーマパーク誘致に志を共にし、再び愛を育んでいるところだ。
第2話のエピローグに登場し、純情な男の精髄を見せたヨンピルの芳名録は、第13話で回収され、サムダルの片思いを終わらせるものとして活用された。
これに対し視聴者たちは「劇中、何の必要もなく登場するキャラクター、台詞、場面がない」と言い、まるで宝探しでもするかのように作品に隠れているまた別のネタを推理している。残りの2話ではまたどんな感動と慰労、そして予想もできない伏線回収をするのか期待だ。
なお『サムダルリへようこそ』は土・日曜日22時30分から放送され、日本ではNetflixを通じて配信中だ。
(記事提供=OSEN)
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