演技力のないビジュアルだけを誇る俳優たちが活躍する時代は終わった。
漫画を破って出てきたような完璧なビジュアルで「見る楽しさ」を与えた時代が終わり、視聴者をビジュアルだけで満足させることはできずにいる。
今回の主人公は偶然にも同じ年代の俳優チャ・ウヌ、ソン・ガン、そしてロウン。韓国屈指のビジュアルを誇る彼らだ。
K-POPボーイズグループASTROのメンバーであるチャ・ウヌは、すでに複数の作品で主演を務め、演技者として成功している。
デビュー当時から完璧なビジュアルで注目され、すぐに演技活動も開始し、多様な姿を見せた。ドラマ『私のIDはカンナム美人』と『女神降臨』で男性主人公を演じて成功させ、『アイランド』ではかなり成熟した演技力で話題を集めたりもした。
ところが、現在放送中のドラマ『ワンダフルデイズ』ではなかなか力を発揮できずにいる。
人気ウェブ漫画が原作のファンタジーロマンスという点だけでも興味深いが、最高視聴率は10月11日に放送された第2話の2.8%（ニールセンコリア全国基準）だ。その後も、2%の視聴率を維持できず、1%後半台と低迷している。ビジュアルだけでは視聴者を魅了するには十分ではなかったようだ。
『ワンダフルデイズ』の低い視聴率の原因には編成問題があるだろう。初放送で2話連続放送したが、週1回1話放送、3話放送以降は野球の生中継によって2回も番組が降板になったりした。その後、第5・6話を再び連続で放送したが、すでに離れた視聴者を捕まえることは難しかった。
ウェブトゥーンを破って出てきたようなシンクロ率100%のビジュアルで期待を集めたが、なかなか苦労し、発揮できずにいるチャ・ウヌだ。
ソン・ガンは完璧なビジュアルとピッタリのファンタジーロマンスで期待を集めた。
ドラマ『マイ・デーモン』を通じて、キム・ユジョンと共演を果たし興味を高めたソン・ガン。悪魔と財閥を継ぐ女の“契約結婚”という非現実な設定だが、放送前からビジュアルだけで視聴者を納得させるという期待感が大きかった作品だ。
だが、ふたを開けた『マイ・デーモン』は視聴率の面では成功したとは言えない。
11月24日の初放送で4.5%を記録した後、第8話の4.7%が現在までの最高視聴率だ。『ワンダフルデイズ』に比べると2倍の視聴率だが、競争作であるドラマ『烈女パク氏契約結婚伝』が最高視聴率9.6%を記録したことと比べると半分だ。ストーリーとぴったりのビジュアルで完璧のキャスティングを予告したが、期待に及ばない成績だった。
しかし、ソン・ガンの『マイ・デーモン』は明らかに視聴率以上の成果があった。視聴率では『烈女パク氏契約結婚伝』に少し劣らないが、ソン・ガンとキム・ユジョンは並んでTV-OTT統合ドラマ話題性調査で1位、2位に。
OTTを利用してドラマを消費する事例が増えている現在としては、ある程度成功的な歩みだ。
ボーイズグループSF9出身のロウンは早くも主演俳優として定着した“演技ドル”だ。
ドラマ『キツネ嫁星/輝く星のターミナル』」印象を与え、『偶然見つけたハル』を通じて注目を集め始めた。その後、『先輩、その口紅塗らないで』『恋慕』『明日』『この恋は不可抗力』、そして現在放送中の『婚礼大捷』（原題）まで、相次いで主人公を演じている。もちろんすべての作品が成功したわけではないが、初めての時代劇となった『恋慕』で好評を受け人気も得た。
『婚礼大捷』は10月の第1話で4.5%の視聴率を記録し、3～4%台の視聴率を記録中。月火ドラマでは1位といえ、数字だけ見ると静かな反応だ。
ロウンはアイドル活動と演技を並行しながら比較的早い段階で主演俳優として努めた。演技力に対する評価も悪くない。しかし、最近の作品を見ると決して成績が良いとは言えないのが現実だろう。前作の『この恋愛は不可抗力』も最高視聴率が3.1%。
主演俳優としては続けて残念な成績となった。
（記事提供＝OSEN）
■【写真】チャ・ウヌとソン・ヘギョの美しい2SHOTに“恍惚”
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