『赤い袖先』でソン・ドギムは性悪な側室のイジメに必死で耐えた!

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テレビ東京の韓流プレミアで放送中の『赤い袖先』。10月3日の第23話で、王宮に戻ってきたソン・ドギムはイ・サンの新しい側室になった和嬪(ファビン)の下で働くことになった。

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しかし、和嬪というのは性格が悪い側室であり、イ・サンがソン・ドギムに関心を示していることを察すると、途端にとてつもないイジメをするようになった。辛い境遇になったソン・ドギムは、必死に耐えながら自分の職責を果たしていた。

そのことを悟ったイ・サンは母の恵慶宮(ヘギョングン)を訪ねて胸の内を伝えた。恵慶宮は我が息子にこう語っていた。

「ソン・ドギムが自分の思う通りにならなかったので腹を立てたのでしょう。けれど、サンよ、幸せに生きなさい」

その言葉はイ・サンの心に響いた。彼は国王としてすべての人間を従属させる存在であった。ソン・ドギムもそうであると思い込んでいた。しかし、実際の彼女は違った。芯の強い女性であり、自立心が際立っていた。それゆえ、たとえ相手が国王であろうとも、自分が納得しなければ心を動かさなかった。

『赤い袖先』でイ・セヨンがソン・ドギムを演じた(NBCユニバーサル・エンターテイメント/©2021MBC)

イ・サンとソン・ドギムの心境の変化

もちろん、ソン・ドギムもイ・サンを慕う気持ちがあっただろう。けれど、あまりにも強引なイ・サンを前にして「全く慕っておりません」と言い切ってしまった。それは宮女としてのソン・ドギムの意地でもあった。

その言葉が災いとなってソン・ドギムはイ・サンの命令で王宮から出されたのだが、その1年後に再び王宮に戻ってきて、彼女は以前より素直になることができた。改めてイ・サンの告白を聞いて、ソン・ドギムは自分の心の片隅にあるイ・サンへの恋慕を素直に認めたのだ。

こうして新しい気持ちで向き合ったイ・サンとソン・ドギム。2人の心境の変化がドラマの展開を大きく動かすことになった。それにしても、『赤い袖先』はイ・サンとソン・ドギムの細かい情感を美しい映像で描いていた。光と影の織りなす中に浮かび上がる2人の美しい姿と静かに奏でていく旋律の心地よさ……それらが見事に融合した『赤い袖先』は、本当に素晴らしいドラマだ。

文=大地 康

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