テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『イ・サン』。8月22日の第70話においてソン・ソンヨン(ハン・ジミン)に吉報がもたらされた。それは、彼女の懐妊であった。イ・サン(イ・ソジン)にとっても待望の知らせであり、イ・サンはソンヨンと一緒に慶事を心から祝っていた。
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こうなってから心境を変化させたのが恵慶宮(ヘギョングン)であった。彼女はずっとソンヨンを毛嫌いしていた。その態度はあまりに露骨だった。なにしろ、イ・サンの寵愛を受けてソンヨンが側室になったのに、その立場を絶対に認めなかった。
それゆえ、王家の中でソンヨンは不安定な身分に甘んじなければならなかった。実際、ソンヨンは本当につらい境遇に陥っていたのであった。
しかし、ソンヨンはついに懐妊した。イ・サンの跡継ぎを生むという期待が大いに高まったのだ。こうなってしまっては恵慶宮もソンヨンを認めざるを得なくなった。
あまりに頑固であった彼女はようやくソンヨンの立場を重んじるようになり、昭容(ソヨン)という肩書きを立派に与えたのである。これは側室の中で果たしてどういう身分なのだろうか。
朝鮮王朝では王宮の女性に与える品階は18段階に分かれていた。その中で「正一品」から「従四品」までが側室に与えられる品階だ。
その尊称は、「正一品」嬪(ピン)、「従一品」貴人(キイン)、「正二品」昭儀(ソウィ)、「従二品」淑儀(スギ)、「正三品」昭容(ソヨン)、「従三品」淑容(スギョン)、「正四品」昭媛(ソウォン)、「従四品」淑媛(スグォン)となっている。
本来なら、側室は一番下の「従四品」淑媛からスタートして徐々に昇格していくのが通例なのだが、ソンヨンの場合はすでに懐妊していたので、ランクで言えば5位に該当する「正三品」昭容になったのである。これは、大出世だと言えるだろう。
いよいよ正式に王室の一員となったソンヨン。彼女は最高に満ち足りた生活を送るようになったのだが……。
文=大地 康
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