韓国で好評を得ている映画『コンクリートユートピア』(原題)が、韓国作品を代表して2024年のアカデミー賞に出品されることとなった。来年開催されるアカデミー賞で外国語映画賞(国際長編映画賞)の受賞に期待が集まる。
韓国映画振興委員会・国際交流支援チームは8月17日、「第96回アカデミー賞」の国際長編映画部門に『コンクリートユートピア』を韓国映画代表として出品すると発表した。まだ国際長編映画部門にノミネートされたわけではない。
韓国映画振興委員会側は、「アカデミー韓国映画出品作選定審査に支援してくださった映画製作会社および海外セールス社に感謝を申し上げる。審査委員7人の作品選定方向が『クモの巣』と『コンクリートユートピア』に異見なく絞られたが、7人満場一致で『コンクリートユートピア』が選ばれた」と明かした。
『コンクリートユートピア』を満場一致に選定した理由については、「マンションという建物が階級と富を象徴する最も韓国的なものであり、生存のために死闘する人物群像の多様な欲望をよく表わした」と明かした。
また、「世界的な不況と天災地変が地球各地を強打している昨今、『コンクリートユートピア』には英雄ではなく生き残るための普通の人々が登場する。その中でアカデミーを感動させた『パラサイト 半地下の家族』でも見られた階級という話題を扱っている。結末にも大きな価値がある」と評価した。
住民代表ヨンタク役を演じた俳優イ・ビョンホンについても言及。「イ・ビョンホンがストーリーを引っ張る独創的な作品が誕生した。イ・ビョンホンは国内外で優れた知名度を持っているし、この映画は韓国カルチャー、韓国ムービーの傾向に合致しているので、北米の観客にもアピールできるだろう」と期待した。
映画振興委員会は2024のオスカーキャンペーンを成功させるため、配給会社の積極的な宣伝活動を求めた。
(記事提供=OSEN)
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