ドラマ『イ・サン』を見ていると、後半はイ・ソジンの演じるイ・サンが国王に就任して次々と政治改革を断行しようとする。しかし、老論派の反対もあって困難が多いのだが、そんな時でもイ・サンに優しく寄り添って補佐しているのが内官のナム・サチョであった。
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彼はイ・サンが世孫(セソン)の時から秘書的な役をして協力していた。頭が切れて武芸も達者だ。しかも、心がいつも正しい。そういう意味でイ・サンにとっては最高の内官であったことだろう。
イ・サンが国王になっても変わらぬ忠誠を誓っているナム・サチョ。イ・サンは精神的に重圧を受けることが多いが、そんな時にもナム・サチョは頼もしい存在であり、イ・サンの心の負担を少しでも軽くするように動いていた。
ナム・サチョは、誰よりも国王としてのイ・サンの苦悩がわかっていた。政治改革がどんなに大変かということを知り抜いていたのだ。それゆえ彼はイ・サンの心情を深く理解した上で、彼の政治がやりやすくなるように動いていた。本当にソツがない内官であった。
そんなナム・サチョをメン・サンフンが落ち着いて演じていて好感度が高い。本当にぴったりの役であった。
そんなメン・サンフンの出演作で、『世界でもっとも美しい別れ』を紹介しよう。
『世界でもっとも美しい別れ』は、末期ガンを宣告されたキム・インヒをウォン・ミギョン、インヒの夫で外科勤務医のチョン・チョルをユ・ドングンが演じている。
さらに、インヒ夫婦の娘チョン・ヨンスをチェ・ジウ、インヒ夫婦の息子チョン・ジョンスをチェ・ミンホが務めている。
このドラマでメン・サンフンは、インヒの主治医でチョルの友人であるチャン博士役で出していた。
この『世界でもっとも美しい別れ』の他にも『彼女の私生活』ではパク・ミニョンが演じたソン・ドクミの父親ソン・グンホを演じ、『ブラックドッグ～新米教師コ・ハヌル～』ではソ・ヒョンジン扮するコ・ハヌルの父親コ・ソンチョル役で登場している。
常にすばらしい演技でキャラクターを魅力的に見せてくれるメン・サンフン。他にも多くのドラマに出演しているので、ぜひ彼の演技に注目してほしい。
文＝大地 康
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