恵嬪とソンヨンの複雑な関係!『イ・サン』を通じて見るキョン・ミリの演技力

このエントリーをはてなブックマークに追加

テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『イ・サン』で、キョン・ミリが演じている恵嬪(ヘビン)はすっかり悪役になってしまった。

【関連】【イ・サンの母の苦悩】彼女はなぜ夫に冷酷にふるまい実家だけを守ったのか

彼女はイ・サン(イ・ソジン)が思いを寄せているソンヨン(ハン・ジミン)を遠ざけるために、あえて清国に無理やり送ってしまった。しかし、ソンヨンは清国であまりにもひどい扱いを受けて行方不明になった。その末に行き倒れとなって漢陽(ハニャン)で発見されたのである。なんとかソンヨンは一命を取り留めたのだが、それでも恵嬪は徹底的にソンヨンをイ・サンから引き離すつもりだ。

ドラマ『イ・サン』では恵嬪とソンヨンの関係は敵対するかのように描かれているが、それは史実とは全く違う。なぜならばソンヨンのモデルとなっているソン・ドギムという宮女は、恵嬪の推薦によって王宮に入ってきたからだ。それはどういうことなのだろうか。

実はソン・ドギムの父親は恵嬪の実家で働いていたのだ。そのときの縁故によって、ソン・ドギムは宮女になっている。そして恵嬪の下で修業を積んだことが、後にイ・サンと知り合うきっかけになっていた。

以上が史実の出来事であり、ソン・ドギムと恵嬪はお互いに知り合いだった。そんなソン・ドギムをモデルにして『イ・サン』ではソンヨンのキャラクターが作られているのだが、恵嬪との関係はまったくの創作で歴史的な事実と違っている。

『イ・サン』でキョン・ミリがイ・サンの母を演じた

演技が魅力的な女優

それでも、ソンヨンがイ・サンと深い仲になることを恵嬪がとても警戒するという理由もよくわかる。キョン・ミリは恵嬪を演じながらあえてイ・サンのためにソンヨンに対して鬼のように接しているのだ。こういう演技をするときのキョン・ミリは本当に迫力がある。

そんなキョン・ミリは、時代劇と現代劇で多くの作品に出演しているが、時代劇では『イ・サン』や『宮廷女官 チャングムの誓い』の他に、『妖婦 張嬉嬪』『朱蒙(チュモン)』にも出演している。

彼女は、『妖婦 張嬉嬪』ではイム・ホが演じた朝鮮王朝19代王・粛宗(スクチョン)の母親である明聖(ミョンソン)王后を演じ、『朱蒙(チュモン)』ではチョン・グァンリョル扮するクムワの正室で、キム・スンス演じるテソとウォン・ギジュン扮するヨンポの母親の王妃を演じていた。

女優として常に演じるキャラクターを魅力的に見せてくれるキョン・ミリ。他にも多くの作品で名演技を披露しているのでぜひ注目してほしい。

文=大地 康

【関連】【『イ・サン』の恋人ソンヨンの正体】ナゾ多き「魔性の女」だった?

【関連】『イ・サン』のキョン・ミリ!現代劇でも光る魅力的な演技

【関連】『イ・サン』女優ハン・ジミン、“最上級クラス”の雅びやかな美貌【PHOTO】

前へ

1 / 1

次へ

関連記事


RANKINGアクセスランキング

写真


注目記事