テレビ東京の韓流プレミアで放送中の『紳士とお嬢さん』は、4月3日の第38話でヨングク(チ・ヒョヌ)の苦悩が明らかになった。
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彼はパク・ダンダン(イ・セヒ)を愛している。年の差を乗り越えて彼女と結ばれることを切望していた。しかし、そうできない事情が次から次へと起こってくる。
まずは、室長のサラ(パク・ハナ)と婚約してしまっていることだ。記憶喪失に陥っていた時期にサラの策略でヨングクは婚約という事実を押し付けられた。ヨングクも納得しているわけではないが、大会社の会長として公に婚約したことを打ち消せない。それゆえ、彼は愛していないのにサラと結婚せざるをえないのだ。
もう一つは、ダンダンの今後に対する憂慮だ。彼女はエナ代表(イ・イルファ)の誘いを受けてアメリカで留学生活を送るはずだった。それは、ヨングクが記憶喪失のときにサラと婚約したことがきっかけとなっていて、ダンダンはヨングクを忘れるためにアメリカに行くことにしたのだ。
しかし、彼女は一度承諾したアメリカ行きを断ってしまった。それはヨングクとの愛を貫きたいと思ったからであった。そのことで困り果てたエナは、ヨングクに対してダンダンを説得してほしいと頼んだ。
この時にヨングクはダンダンの将来を本当に心配した。それゆえ、彼女をアメリカに留学させるのが一番いいと決心した。それ以来のヨングクは愛していながらも、ダンダンに対して冷たいそぶりを見せるようになった。このあたり、本当にヨングクの苦悩が浮かび上がっていた。
さらに、彼はダンダンに優しくされると意固地になった。たとえばヨングクが深酒をしていると知ったダンダンが酔いざましの栄養ドリンクを差し出したのに、それを払いのけてしまった。このあたりのヨングクは本当に鬼のような形相をしていた。内心ではダンダンのことを受け止めたくて仕方がなかったはずなのに……。
記憶喪失になって22歳に戻った時はヨングクの表情が底抜けに明るくなっていたのだが、再び記憶を取り戻して41歳の会長となった彼は自分の立場とダンダンの将来を考えて苦悩の決断をした。これは本当に辛いことであろう。
今後のヨングクは、どこまでダンダンに対して冷たくできるのか。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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