テレビ東京の韓流プレミアで放送中の『紳士とお嬢さん』は、3月28日に第34話がオンエアされた。ここでは重要な場面があった。それは、主人公のヨングク(チ・ヒョヌ)が部分的に重要な記憶を取り戻すようになってきたのだ。
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そもそも、ヨングクとヒロインのパク・ダンダン(イ・セヒ)は、年の差を乗り越えて愛し合うようになっていた。しかし、ヨングクが山に一人で行った時に足を滑らせて頭を打ち、記憶喪失になってしまった。41歳のヨングクは22歳までの記憶が残っていてそれ以降の19年間をまったく覚えていないのだ。
そんな状況を悪用したのが室長のサラ(パク・ハナ)であった。彼女はヨングクからはっきりと拒絶されていたのに、その過去を覆して、彼との婚約を既成事実にすりかえていた。結果的に、ヨングクは愛してもいないサラと婚約をする羽目になってしまった。
しかし、サラが企画した「愛のパーティー」の中でヨングクは急にタンダンとの愛の場面を思い出した。その反対に、サラに対しては「一度も愛したことがない」と強調するシーンが甦ってきた。
その瞬間、完全に騙されていたことをヨングクは悟った。怒りが突然に沸き起こってきたのだ。当然ながら、サラに対して「もう僕の前に現れないで!」と強く言い放って彼女との絶縁を宣言したのであった。
そうして次々に思い出したことは、ダンダンと愛を確認しあう場面であった。このように部分的に大事なシーンを思い出してきたヨングク。それでも、戻った記憶はまだ一部である。これからも紆余曲折が待っている。その中で、ヨングクはダンダンとの愛をどのように取り戻そうとするのか。
心配なこともある。嘘をついてまでヨングクとの婚約をまとめたサラが、このまま黙っているわけがない。恐ろしい逆転劇を用意してくることだろう。それをどのようにヨングクが切り抜けるのか。
意表を突く展開が次々に繰り出されてくる『紳士とお嬢さん』。ヨングクの記憶がどこまで鮮明に甦るのか。その成り行きがとても気になる。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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