テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『紳士とお嬢さん』。このドラマで名脇役として出演しているのがイ・ジョンウォンだ。
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イ・ジョンウォンといえば強烈に印象に残っているのが『青春の罠』(1999年)だ。このドラマではシム・ウナがヒロインを演じていたが、彼氏が金に目がくらんで金持ちの娘と付き合ってヒロインを騙してしまう。そんな彼氏に扮したのがイ・ジョンウォンであった。
この時の彼はハンサムな俳優として有名だったが、『青春の罠』では極端な悪役に扮して強烈な印象を残していた。
以後もイ・ジョンウォンは主役級の俳優として活躍したが、『紳士とお嬢さん』ではヒロインのパク・ダンダン(イ・セヒ)の父親スチョルの役を演じている。
スチョルは真面目な人間だ。しかし、妻が家出をしてしまい苦労してダンダンを育て、再婚したヨンシル(オ・ヒョンギョン)とずっと生活してきた。
しかし、スチョルは仕事がコロコロ変わってしまう。ダンダンが家庭教師を務めたヨングク(チ・ヒョヌ)一家の運転手をしていたり、工事現場の仕事をして大けがを負ったり、あるいは、警備員を務めたりしていた。
スチョルの元妻はエナ(イ・イルファ)である。彼女はアメリカに行って成功して韓国に戻ってきてヨングクの仕事のパートナーとなった。しかし、交通事故の怪我が原因で顔を整形していた。そのために、スチョルはエナに会っても元妻だと気づかない。
このあたりは視聴者にとってもどかしい部分ではあるけれど、彼を応援したい気持ちは変わらないだろう。それほどスチョルは人間性が素晴らしい。謙虚で欲張らず、他人を思いやることができる人間なのである。
そんなスチョルは、知り合いが譲ってくれた食堂を経営することになった。彼は生き別れた姉と再会することができて、その姉が開店資金を貸してくれたのである。
これから食堂の経営を始めるスチョル。演じるイ・ジョンウォンは『紳士とお嬢さん』で今後も名脇役としてドラマを大いに盛り上げてくれるだろう。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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