3月8日、アニメ映画『すずめの戸締まり』が韓国に上陸したなか、新海誠監督が訪韓記者会見で映画について語った。
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この日、新海監督は「映画の完成後に韓国に行けるかどうか心配していたが、こうして韓国で公開できたことをとても嬉しく思う」と挨拶した。
前作に続いて災難をテーマにしたことについては「同じ人が作っているので、作品に共通するものがあるようだ」とし、「これから作る作品は今とは全く違う方向でやってみようと思っている。新作についてはまだ白紙状態なので、今回の韓国でインスピレーションを得たい」と話した。
また、「この映画は東日本大震災という現実の悲劇をベースにしているので、観ている観客が辛い思いをするかもしれないと思った。だから見ていて心が和らぐように、3本足の椅子と一緒に歩き回る少女という設定にした。鈴芽が持っているメタファーを椅子の足で表現したかった。心に何かを失ったため、(椅子の)足を3本に設定した。しかし、椅子のように強く生きていけるということを見せたかった」と話す。
「韓国は日本と違って地震はあまり起こらないが、災害はあちこちでたくさん起っている。必ず自然災害でなくても、戦争のようなものが私たちの日常を断絶させる。日常が断絶された時、人がどのように回復するかについて話しているので、韓国の観客もこの映画を楽しんでほしい」と呼びかけた。
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』や『THE FIRST SLAM DUNK』など、最近韓国で日本のアニメ映画がヒットしていることについては、次のように述べている。
「韓国の観客が日本のアニメを好きになってくれる理由を、むしろ僕が聞きたい(笑)。おそらくその理由の1つは、韓国と日本が少し似ているからではないかと思う。韓国に来ると日本に似ていると思うし、時には懐かしいと思うこともある。だから韓国の観客が日本のアニメを楽しんでくれるし、日本人は韓国のドラマをたくさん見ているのだと思う」
『すずめの戸締まり』の韓国公開日(3月8日)に合わせて訪韓した新海監督は、2泊3日の日程で様々なプロモーション活動を行う予定だ。
(記事提供=OSEN)
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