BTSのJINは、メンバー7人の先陣を切って12月13日に兵役に入ることになった。入隊するのは、京畿道(キョンギド)・漣川(ヨンチョン)郡にある師団の新兵教育隊だ。
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実は、陸軍に入隊した場合、韓国の中部にある論山(ノンサン)の陸軍訓練所で新兵訓練を行なう人がとても多い。
しかし、最前線の師団が持っている新兵教育隊に入って新兵訓練を行なう人もいる。それは、軍事境界線に近い最前線の部隊を志願したケースだ。その例をあてはめると、JINが最前線の部隊を自ら志願した可能性が高い。
これまでも、K-POPのスターが兵役に入るときに最前線の部隊を志願する例がかなりあった。JINはこれまで兵役の入隊を延期してきただけに、実際に入隊するなら率先して最前線の部隊に入るという気持ちを示したのかもしれない。
そうであるならば、最前線の部隊とそれ以外の部隊はどこが違うのだろうか。
韓国軍は常に、北朝鮮との戦争を想定している。それが、厳しく対峙している分断国家の現実だ。
しかも、韓国と北朝鮮は過去に朝鮮戦争という厳しい戦いを経験している。その結果、軍事境界線ができたわけだが、韓国の最前線の師団は軍事境界線の南側に駐屯して北朝鮮の攻撃を防衛することが最大の任務だ。
しかも、漣川郡は軍事境界線に近く、韓国で一番重要な防衛区域になっている。ここを突破されたら、首都のソウルが一気に攻められてしまうのだ。
それだけに精鋭の部隊が揃っている。そうした地域に駐屯している師団は新兵教育隊を通して自前で新兵を訓練している。そして、5週間の訓練が終われば、そのまま師団に所属するという流れになる。つまり、兵役の最後まで最前線で軍務を行なうということだ。
その場合は寒さを覚悟しなければならない。韓国で一番寒い場所でずっと過ごすからだ。
特に冬の始まりに入隊すると、18カ月の兵役期間中に2回冬を越さなければならない。これは辛いし、春から初夏にかけて入隊して冬が1回だけの人と決定的に違う。
JINの除隊は2024年6月12日。元気な姿で除隊する日を待ちたい。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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