Netflixシリーズ『サムバディ』のチョン・ジウ監督が、 「扇情的すぎる」という批判に対して感想を語った。
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11月18日より配信中の同作は、出会い系アプリ「サムバディ」を媒介にした殺人事件が起き、そのアプリの開発者であるキム・ソムと、その友人たちが謎の人物と関わることで繰り広げられる物語だ。
出会い系アプリで知り合った連続殺人鬼と天才プログラマーという興味深い設定と、自分だけの“サムバディ”(誰か)を見つけたい人間の普遍的な欲望、そして出会い系アプリの存在が融合され、現代社会の暗い部分を顕わにし、視聴者の心の奥底にある妙な不安感を刺激する。
劇中には赤裸々なベッドシーンをはじめ、主人公役キム・ヨングァンの全裸演技、身体毀損など、過激な描写が多く登場する。Netflixの歴代韓国作品のうち、最高レベルと言っても過言ではないほどだ。そのため、韓国では青少年観覧不可の19禁判定を受けている(日本は16+)。
一部では「19禁(R18のこと)ではなく、29禁にすべき。扇情的すぎる」と指摘されたことについて、チョン・ジウ監督は次のように語った。
「もし29禁映画というものがあれば、それにしたかった。身体毀損のリアルな描写は制限的だ。その中にある関係や気持ちがとてつもなく刺激的、暴力的だとは思った。だからよくやったのかと言われれば、そうとは思わない。ただ、そういう描写抜きでこの物語は作れなかった。もし省いていたら、限界を示したと言われたはずだ。
もっとリアルな暴力描写として、模倣しそうな暴力が出てはいけないという気持ちは強くあった。説明が要るのを少し省略し、もう少し含蓄のある作品になった。できればもう一度作り直してみたい」
『ハッピーエンド』『ウンギョ 青い蜜』など、前作でも破格の演出を見せてくれたチョン・ジウ監督。特定のシーンだけが注目を集めることに傷ついた時期もあったという。
彼は「そういう時期もあったけど、時間が経って、歳を取るにつれ『僕がエロ監督なのをご存知ですよね?』と冗談も言えるようになり、傷つかなくなった。作品を見ないで悪く言う人より、見てから怒る人のほうがずっと良い。怒ったついでにもう一度見てくれればありがたい(笑)。本気で傷つく歳は過ぎたようだ」と、余裕を感じさせた。
『サムバディ』は、Netflixで独占配信中。
(記事提供=OSEN)
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