tvNドラマ『シュルプ』(Netflixで配信中)に出演中の俳優チェ・ウォニョンが、孤独な王の姿で没入度を高めている。
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(※以下、ネタバレあり)
10月30日に放送された第6話では、大臣たちの相次ぐ上訴と、廃世子にすべきだという推挙のなか、王妃ファリョン(演者キム・ヘス)と力を合わせて守ろうとした世子(演者ペ・インヒョク)が息を引き取ったことで、悲しみに陥った王イ・ホ(演者チェ・ウォニョン)の惨憺たる姿が描かれた。
空席になった世子の座は嫡流である元孫(世子の息子)に継承するのが正しいという世論と、元孫がまだ幼く、11人の王子がいるので択賢(最も聡敏な後継者を選ぶこと)を通じて選ぼうという世論が激しく対立すると、イ・ホは頭を抱える。
もし択賢を選ぶ瞬間、大臣たちはファン貴人(演者オク・ジャヨン)の息子であるウィソン君(演者カン・チャニ)を支持するであろうと予見したためだ。
嫡流ではないにも関わらず、択賢を通じて王座についたという事実は、イ・ホが大臣たちと大妃(演者キム・ヘスク)に向けての断固とした態度を躊躇させるコンプレックス。再び過去と似たような雰囲気が漂うと、彼の不安も膨れ上がる状況だった。
さらには、「世子の死因が明かされるまで世子の座は空けておく」と宣言したイ・ホに対し、択賢を受け入れるよう高圧的な態度をとる大妃。大妃は世子が中宮殿(王妃が暮らす宮殿)で息を引き取ったことを指摘しながら王妃にその報いを受けさせると言い、母子間の葛藤を増幅させた。
世子の死をめぐる激しい争いの中で威厳を見せなければならない一国の君主であり、息子に先立たれた父親、責任を問われている妻・ファリョンを保護したい夫で、母親にとっては自慢の息子として、簡単にどちらの味方にもできないイ・ホ。
チェ・ウォニョンは繊細に演技力で彼の孤独と苦しさを表現し、視聴者を物語に引き込ませている。
『シュルプ』は、毎週土・日曜21時10分に韓国tvNで放送中。Netflixでも同時配信中。
(記事提供=OSEN)
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