最近の韓国ドラマはサスペンス系の快作が多くなってきた。しかも、スリル一辺倒ではなく、ラブロマンスや家族愛も織り込まれていて多様な味付けになっている。そこで、秋の夜長にたっぷり楽しめるサスペンス系のドラマを究極ランキングで選んでみた。
【写真】【ウラ話】『椿の花咲く頃』カン・ハヌルの意外な「休日の過ごし方」
●3位『悪の花』
(2020年/tvN/全16話)
出演者(役名)/イ・ジュンギ(ペク・ヒソン)、ムン・チェウォン(チャ・ジウォン)、チャン・ヒジン(ト・ヘス)、ソ・ヒョヌ(キム・ムジン)
イ・ジュンギの主演作にはハズレがない。どれもツブぞろいなのだが、この『悪の花』も本当に面白い。彼が演じるのは怖い過去を持った男ペク・ヒソン。世の中をだまし続けて暮らしている。そんな過去を徐々に暴こうとするのが、妻のチャ・ジウォンである。ムン・チェウォンが演じているのだが、職業は刑事。それゆえ、勘が働きすぎるのだ。かくして、娘もいて平穏な夫婦の生活が徐々に恐ろしくなっていく。「14年間も愛した夫が殺人鬼かもしれない」という問いかけが不気味だ。
●2位『シスターズ』
(2022年/tvN/全12話)
出演者(役名)/キム・ゴウン(オ・インジュ)、ナム・ジヒョン(オ・インギョン)、パク・ジフ(オ・イネ)、カン・フン(ハ・ジョンホ)
貧しい境遇の三姉妹が主人公。彼女たちは徐々に大金の魔の手に巻き込まれていく。長女のオ・インジュ(キム・ゴウン)は不正経理事件に関わり、二女のオ・インギョン(ナム・ジヒョン)はテレビ局の報道記者として怪しい存在のソウル市長選挙候補者に肉薄していく。そんな男の娘の同級生が三女のオ・イネ(パク・ジフ)。複雑に絡みながら三姉妹はエリート階級の巨大な闇に関わっていくのだが、キム・ゴウンの「恐れおののく表情」が毎回クローズアップされてドラマの緊迫感が倍加する。
●1位『椿の花咲く頃』
(2019年/KBS/全20話)
出演者(役名)/コン・ヒョジン(ドンベク)、カン・ハヌル(ファン・ヨンシク)、キム・ジソク(カン・ジョンニョル)、オ・ジョンセ(ノ・ギュテ)
ビビンバのような「具材になんでも盛り付ける」要素がたくさん詰まったドラマだ。最初はラブコメ、途中に人情劇……という展開から、間にゾッとするようなサスペンスが織り込まれていく。海辺の町でスナックを開くシングルマザーのドンベク(コン・ヒョジン)にゾッコンとなっている警察官のヨンシク(カン・ハヌル)。この2人を中心に物語が進むが、恐ろしき殺人犯が町にまぎれこんで、ドンベクが危機にさらされる……。最後までスリル満点にドラマを楽しめる。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
■【写真】イ・ジュンギが主演『悪の花』でゾッとするほど凄みがあるポイントは?
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