『赤い袖先』のヒロインは今までの時代劇を超えた最高キャラだと評価したい理由

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イ・セヨンが『赤い袖先』でヒロインにキャスティングされたことは、このドラマがイ・サンに愛された伝説的な宮女を描くうえで最適な選択だった。

そう思う根拠は、彼女が『王になった男』で演じた王妃の役があまりに印象的だったからだ。

同ドラマではヨ・ジングが国王と道化師の1人2役に扮して讃えられたが、同じように「国王に愛されなかった王妃」の悲哀を演じて絶賛されたのが、イ・セヨンの演技力であった。

【写真】イ・セヨン、爽やか&優雅に魅せた“時代劇クイーンの香り”

「イ・セヨンならば、宮女の哀しみを巧みに表現してくれる」。そう期待していたら、まさにその通りの結果をイ・セヨンが出してくれた。

 Blu-ray&DVDは10月5日(水)リリース。同日U‐NEXTで独占先行配信開始となる
​​​ドラマ『赤い袖先』(写真提供=NBCユニバーサル・エンターテイメント/©2021MBC)

実際、チョン・ジイン監督が『赤い袖先』のキャスティングで最初に思い浮かんだのが、イ・セヨンの起用だったという。それが成功した段階で、このドラマは傑作への道を歩み始めた。

しかも、撮影が始まってから、イ・サンを演じるジュノ(2PM)と宮女に扮するイ・セヨンの相性がとても良かった。いわば、『赤い袖先』を彩る名場面の数々は、2人の「あうんの呼吸」で生み出されたものだった。

その中でも、イ・セヨンは宮女ソン・ドギムを「意志が強い自立的な女性」として演じきった。この「自立」に大きな意味がある。

歴史的に言うと、ソン・ドギムは宮女という身分のままにイ・サンに二度まで求愛された女性だ。常識を考えれば、世孫(セソン/国王の後継者となる孫)に求愛された時点で側室にならざるを得ない立場である。

しかし、ソン・ドギムは応じなかった。

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