【話題作】『ポッサム』の主役チョン・イルは時代劇を面白くする本格スター!

2022年04月09日 作品情報 #ポッサム
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チョン・イルは、『太陽を抱く月』と『ヘチ 王座への道』で、すでに時代劇スターとしての真価を大いに見せてくれた。彼ほど朝鮮王朝時代の高貴な男に扮して韓服を麗しく着こなす人は、他にいないのではないか。

そこまで思えるほどチョン・イルは時代劇と華麗にマッチングする。そんな彼が『ポッサム~愛と運命を盗んだ男~』で再び時代劇に挑んだ真意はどこにあったのか。

それは、ドラマを見続けていくと明確にわかってくる。

今回、チョン・イルが演じたバウは盗人だ。「ポッサム」という朝鮮王朝独特の風習の中で寡婦を誘拐する仕事を請け負って生きてきた。

女性が再婚できなかった当時、寡婦を再婚させられる有効な手段だとしても、バウがやっていたことは罪だ。しかも、間違って未亡人のファイン翁主(オンジュ/国王の側室から生まれた王女)を誘拐してしまって王朝を揺るがす大事件を引き起こしてしまう。

『ポッサム』主演のチョン・イル(写真= © 2021 MBN. All Rights Reserved)

以後、バウはクォン・ユリが演じるファイン翁主と激しくいがみあう羽目になる。

チョン・イルは本当に難しい役を引き受けた、と当初は思っていた。しかし、ファイン翁主が身投げをはかったあと、バウは彼女を悲しみからも救い出して新しい人生を導いていく。そのときに見せたチョン・イルの演技は、とても逞しく、しかも情があつかった。

まさに、人間の機微を知り尽くした男のふるまいだった。

そんなバウに扮したチョン・イルは、『太陽を抱く月』や『ヘチ 王座への道』で見せたことがなかった生命力と抱擁力を『ポッサム~愛と運命を盗んだ男~』で大いに発揮してくれた。明らかに以前より演技のスケールがグッと大きくなり、さらに、多様性を持っていた。

それが画面を通してひしひしと伝わってきて本当に面白い。ここにチョン・イルがこのドラマを選んだ真骨頂があるのではないか、と自然に思えてくる。

物語の中盤になると、バウがただの庶民ではなく、金悌男(キム・ジェナム)の孫となるキム・デソクであることがわかってくる。このように、チョン・イルが演じる役は歴史の渦中に堂々と入ってくるのだ。

『ポッサム』主演のチョン・イル(写真= © 2021 MBN. All Rights Reserved)

金悌男は謀反を疑われて1613年に自決を命じられた実在の人物だ。ドラマの中でキム・デソクは良家の子息から一気に流浪の民になってしまったのだが、やがて光海君(クァンヘグン)から身分を回復され、堂々たる武官になっていく。

このような身分の変化に応じて、『ポッサム~愛と運命を盗んだ男~』では題材が王宮内の熾烈な主導権争いに移り、物語はますます緊迫感を増していく。

また、ファイン翁主との愛の行方もスリリングになる。それに応じて、チョン・イルがアクティブで情緒的な演技を存分に見せてくれる。

つくづく、チョン・イルは絵になるスターだと思える。彼の表現力に感嘆しながら、『ポッサム~愛と運命を盗んだ男~』の波乱万丈のストーリーを心から堪能しよう。

『ポッサム』(写真= © 2021 MBN. All Rights Reserved)

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~<70分特典映像収録>DVD-SET1」&レンタルDVD Vol.1~6  4月6日(水)リリース
「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~<70分特典映像収録>DVD-SET2」&レンタルDVD Vol.7~13  5月11日(水)リリース
「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~ 」レンタルDVD Vol.14~20  6月3日(金)リリース
セル各20,900円(税抜19,000円)
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント U-NEXTにて4月6日(水)より独占先行配信開始
(c) 2021 MBN. All Rights Reserved

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