人気を集めている『二十五、二十一』は、ネットフリックスで3月27日に第14話が配信された。いよいよ終盤を迎えてドラマが大きく動いてきた。
このドラマはナ・ヒド(キム・テリ)とペク・イジン(ナム・ジュヒョク)の2人が第13話でお互いの強い愛を確認しあったばかりだったが、第14話になり、主要キャラのコ・ユリム(キム・ジヨン)の生活が一変する出来事が起こる。
父親が交通事故を起こし莫大な治療費を負担しなければならなくなり、家族の経済問題を深刻に考えたコ・ユリムはロシアに国籍を変える決断をした。この重要な出来事をいちはやく察知したペク・イジンは、テレビ局のスポーツ記者として私情をはさまず、報道に徹した。
彼にとって、本当に苦渋の決断だった。もともとフェンシングを担当していたペク・イジンは、報道に際して選手との距離の取り方に苦慮していたが、彼の心配は現実になってしまったのだ。
とりわけ、コ・ユリムの親友であるナ・ヒドの失望は大きかった。ペク・イジンがセンセーショナルにコ・ユリムの国籍変更問題を取り上げたことで、明らかにナ・ヒドはペク・イジンへの信頼を損ねたようだ。
象徴的なシーンがあった。ナ・ヒドとペク・イジンの思い出の場所であったトンネルの壁に、コ・ユリムを「売国奴」と罵る落書きが書かれてあった。それを見つけたペク・イジンは悔しくて泣き崩れるのだが、その場にナ・ヒドが忽然と現れてきた。彼女は落書きを消すための道具を手に持っていた。
鉢合わせする2人。呆然とするペク・イジンとそれを見つめているナ・ヒド。ドラマの場面は変わって、9年後のニュース番組でキャスターのペク・イジンは大活躍を続けているナ・ヒドにインタビューしている。しかも、ナ・ヒドの結婚を祝福するコメントまでしているのだ。
そこで第14話は終わったが、残り2話を残して、熱中している視聴者は「まさか、ペク・イジンがナ・ヒドの結婚を祝福する役割をするとは?」とショックを受けたことだろう。
しかし、額面通りに受け取っていいものかどうか。『二十五、二十一』の脚本はいい意味で視聴者の予測を次々に覆してくれるほど秀逸だ。
そして、クライマックスには集大成となる最大級の「意表を突く展開」が用意されているはず。それは果たして何なのか。
最終話が配信される4月3日までドキドキするような日が続きそうだ。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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