年齢の欄を見て、「エッ」と見直してしまった。キム・テリのプロフィールのことだ。「1990年4月24日生まれ」となっている。
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もうすぐ満で32歳である。そんな彼女が韓国tvNで放送中のドラマ『二十五、二十一』で、女子高校生のナ・ヒドを演じている。
これが、まったく違和感がない。キム・テリが同年齢の女の子をそのまま演じているような錯覚をするほどだ。
過去に30代で女子高校生を演じた例を何度か見たが、「らしい」と思えたことは一度もない。逆に、すごく違和感を持った。それほど難しいことなのだ。
しかし、キム・テリは違う。はじけるような躍動感を持った女子高校生のナ・ヒドを体当たりで演じて、おそろしいほど「サマ」になっている。
これはもう、天性の若々しさと言うしかない。
役のうえでナ・ヒドはフェンシングに打ち込んでいる。高校生活のすべてを捧げて国家代表として頂上を目指している。
そんな大きな夢を持った高校生を演じていて、女優としてのキム・テリが持っているポテンシャルに敬服する。集中力が凄いし、飛びぬけていくようなハツラツさを持っているし、へこたれても挽回する強さがある。
しかも、ナ・ヒドはドラマの中でいつも全力で疾走している。大好きな漫画「フルハウス」を一刻も早く見たいので走っているし、大事な試合に遅れそうになって必死に走っている。そんなときのナ・ヒドはまさに青春真っ盛りであったし、それを演じるキム・テリは人より遅く年を重ねるかのように若さを保っている。
彼女は共演のナム・ジュヒョクより4歳も上なのに、役の設定年齢にどこまでも忠実にドラマの中で青春を謳歌している。
そんな姿を見ていると、『二十五、二十一』が面白くて仕方がない。もちろん、明るいだけで長丁場のドラマを駆け抜けることはできない。当然ながら、山あり谷あり、なのだ。それでも、キム・テリの痛快な演技が続くかぎり、このドラマを最後までしっかり見ていこうという熱意が沸いてくる。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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