『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』はNHK・BSプレミアムで毎週日曜日に放送されているが、2月13日の第15話で大きなヤマ場があった。それは、国王(キム・ボムレ)と太子ウォン(パク・サンフン)がともに暗殺される寸前までの大ピンチに陥ってしまったのだ。
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2人の命を狙ったのは、天誅房(チョンジュバン)の頭領トゥ・ジュンソ(ハン・ジェヨン)だった。彼はもともと国王に強い恨みを持っていたが、巧みに占い師として王妃の信頼を得て、その推薦で国王と面会を果たすことができた。
これが罠だった。
トゥ・ジュンソは怪しい薬を飲ませて国王とウォンを身動きできないようにさせて、徐々に2人を暗殺するつもりだった。
高句麗(コグリョ)の王室そのものが崩壊する危機であったが、それを救ったのがピョンガン王女(キム・ソヒョン)とオン・ダル(ナ・イヌ)であった。
修羅場に現れた2人が見せたアクションシーンは見事だ。よほど剣術の鍛錬を積んでいたのだろう。ピョンガン王女とオン・ダルは俊敏な動きで切れ味鋭く相手を倒し、国王とウォンを危機一髪で助け出した。
まさに卓越した働きだった。王はオン・ダルを心から信頼するようになり、酒宴を開いて婿となったオン・ダルを大いに讃えていた。
こうして国王から頼りにされるようになった2人は、いよいよ難敵のコ・ウォンピョ(イ・ヘヨン)に立ち向かっていく。狡猾で手段を選ばない悪徳高官だが、ピョンガン王女とオン・ダルが力を合わせれば倒せない相手ではない。
とはいえ、さらなる脅威もあった。北方から攻めてきた北周の勢力を抑えることに成功した後に、今度は南の新羅(シルラ)が新たな敵になりそうだった。
コ・ウォンピョと新羅。相手は強敵だが、高句麗を守るためにピョンガン王女とオン・ダルにはどのような秘策があるのだろうか。
終盤に向けてドラマはますますスリリングな展開になっていくが、お互いの力を結集させた主人公2人の動向から目が離せない。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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