【怒涛の前編】「五輪と韓国ドラマ」と聞いて真っ先に思い出す傑作は?

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冬のオリンピックの話題が集まっているが、五輪が盛り上がれば盛り上がるほど思い出す韓国ドラマがある。主役を演じたのがイ・ヘリで、彼女がソン・ドクソンという高校生に扮していた。

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その物語の冒頭で、ドクソンがオリンピック開会式の各国選手団のプラカードを担当することになっていた。もちろん、彼女が住むソウルの町内は興奮が最高潮に達したが、ひと悶着があって参加国が大会不参加になったり別の国のプラカードを持つようになったりと、右往左往しながら無事にドクソンは大役を行なうことができた。

そんな騒動から始まったドラマ……それが『恋のスケッチ~応答せよ1988~』だ。

タイトルからわかるように、「1988」というのは韓国でソウル・オリンピックが開かれた年であり、その開催中からストーリーが始まってソウルの人間模様が描かれる。

とにかく笑える。

最高のソウル人情物語だ。

主人公の高校生を演じたのがイ・ヘリだった

捧腹絶倒の可笑しさ

よく知られているように、三部作で構成されている「応答せよ」シリーズの三作目。ドクソンは、両親・姉・弟の合計5人でソウルの双門洞(サンムンドン)に住んでいる。

家は映画『パラサイト 半地下の家族』でおなじみの半地下の借家住まい。ゆえに窮屈な思いをしているが、ドラマでは近所の家主一家、未亡人一家、天才棋士一家、教師一家などの住人が登場人物として賑やかに出てくる。

とにかく、1988年のソウル下町の暮らしぶりが克明に描写されていて、暖房用の練炭がいかに重宝されていたかが手に取るようにわかる。

そして、ドクソンの両親は「応答せよシリーズ」でおなじみのソン・ドンイルとイ・イルファが演じているが、2人が見せる夫婦喧嘩の激しい攻防に見ている人はハラハラしたりニコニコしたり……まさに最高の名コンビだ。

特に、ドクソンが不良少女と激しくやりあって警察に補導されたときの夫婦のやりとりは捧腹絶倒の可笑しさだ。「応答せよシリーズ」のシン・ウォンホ監督は笑いのツボを絶対的につかんでいるので、期待どおりに笑わせてくれる。

『恋のスケッチ~応答せよ1988~』はネットフリックスでも視聴可能なので、まだ見ていない人は、オリンピックが盛り上がっているこの時期にぜひ傑作に触れてみよう。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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