『その年、私たちは』でキム・ソンチョルは「悩むジウン」をどう演じたか

このエントリーをはてなブックマークに追加

韓国SBSで1月25日に放送が終わったのがドラマ『その年、私たちは』だった。このドラマはネットフリックスで同時配信され、日本でもランキング上位に入るほど人気を集めた。

【写真】『その年、私たちは』の演技で魅せるキム・ダミの美しさ

主人公の2人は、チェ・ウシクが演じたチェ・ウンとキム・ダミが扮したヨンスだ。この2人の10年にわたる日々がドキュメンタリー番組の印象的なシーンとして次々に登場する。そして、番組のPDになっているのがジウンであり、彼は主人公2人の高校時代の同級生だった。演じているのはキム・ソンチョルだ。

ジウンの立場は複雑である。彼はチェ・ウンの幼馴染であり、兄弟のように育ってきた。母子家庭であったジウンにとって、チェ・ウンの家族が寄せてくれる愛情は本当にかけがえのないものだった。

そんなジウンだけに、常にチェ・ウンに対して一歩下がる気持ちが働いてしまう。それは、ヨンスとの関係においても同様だ。

写真=韓国SBS『その年、私たちは』公式サイトより

苦悩と孤独を表現した目の演技

テレビ局の有能なディレクターであったジウンは、ドキュメンタリー番組の現代版のPDを先輩から押し付けられる。断ったのだが、結局は引き受けざるをえなくなる。

そうしてジウンはヨンスにも密着していくのだが、彼女を高校時代からずっと愛しているという感情を必死に隠そうとした。しかし、ジウンに好意を寄せていた後輩のテレビ局員に見抜かれてしまい、それからも必要以上にヨンスに対する気持ちを抑えようとした。

さらに、彼は家庭的な問題を抱えていた。その悩みの種は、子供のときから自分を見放していた母親だ。ますます関係が悪くなり、ジウンは母親に対して心を固く閉ざした。

やりたい仕事ができない悩み、愛するヨンスに打ち明けられない辛さ、関係が悪化するばかりの母親との関係……こうした現実がジウンにのしかかる。

そんなジウンをキム・ソンチョルは肩の力を抜いて淡々と演じていた。もちろん、深刻な表情を出さなければならない場面もあったが、そんなときでもキム・ソンチョルは表情を変えないで目の演技で苦悩と孤独を表わしていた。

それは、とても奥深い演技であった。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

【関連】『その年、私たちは』でチェ・ウシクが高校生で魅せる自然な演技がかっこいい

【関連】女優キム・ソヒョン、“透明感がすごい”最新自撮りを投稿【PHOTO】

【関連】韓国史で「最も美しかった王女」と「一番金持ちだった王女」は誰なのか

前へ

1 / 1

次へ

関連記事


RANKINGアクセスランキング

写真


注目記事