ドラマ『その年、私たちは』は現在、ネットフリックスで配信されてとても好評で、日本のランキングでもトップ10を維持している。このドラマで才能あふれる人気イラストレーターのチェ・ウンを演じているのがチェ・ウシクだ。彼は『パラサイト 半地下の家族』で一気に知名度を上げており、満を持して連続ドラマの主役となった。
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共演は『梨泰院クラス』でよく知られるキム・ダミで、彼女はヨンスという広報のスペシャリストを演じた。そして、この主役カップルは「きれいなパステルカラー」のような淡く美しいラブロマンスを展開している。
物語の設定で2人は、10年前の高校生時代にドキュメンタリー映像の主人公として机を並べる関係になっていた。それは、成績が学年でトップのヨンスとビリのチェ・ウンを隣同士の席に付かせて日常的な学園生活を記録していくという内容だった。
そのときに濃密な時間を過ごした2人はやがて恋人同士に発展していくのだが、5年で別れてしまい、その5年後の再会からストーリーは描かれていく。注目すべきことは、現在のエピソードと並行して高校生時代の映像もひんぱんに登場することだ。もちろん、チェ・ウシクとキム・ダミが高校生を演じている。
キム・ダミは1995年生まれの26歳なので、高校生になってもそれほど違和感がないのだが、一方のチェ・ウシクは果たしてどうなのか。
彼は1990年生まれの31歳である。「さすがに30代になって高校生の役をやるというのは?」と心配したのだが、実際にドラマを見ていると、チェ・ウンに扮しているチェ・ウシクはすっかり高校生になりきっていて自然な姿を見せてくれた。
そんなふうに高校生の役に無理がない理由とは?
一つはチェ・ウンというキャラクターのおかげとも言える。彼は飄々としていて何事も無理をしない。生き方に力みがないので、今のチェ・ウシクが高校生を演じても、それなりにサマになるのだ。
もう一つは、チェ・ウシク自身の持ち味にある。彼が31歳と聞いて意外だと思う人も多いかもしれない。とても若く見えるし、実年齢より下に見えるタイプなのだ。
それゆえ、チェ・ウシクが高校生を演じても違和感がない。それこそがチェ・ウシクの俳優としての貴重な「個性」なのかもしれない。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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