『王女ピョンガン』のアクションシーンが迫力満点なワケ

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NHK・BSプレミアムで毎週日曜日午後9時から放送されている『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』は、1月15日で第11話となった。全体の半分が終わったのだが、顕著な特徴として、中盤になってアクションシーンが多くなった。

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たとえば、第11話だけを見ても、二つの重要なアクションシーンがあった。

一つは、イ・ジフンが演じるコ・ゴンが太子ウォンに剣術の指南をする場面である。かつてピョンガン王女に剣術を教えた達人のコ・ゴンは、今度、剣術の必要性を否定する太子ウォンに対して「国王は実際に戦場で先頭に立たないと家臣たちが付いてこない」と諭していく。

そして、嫌がる太子ウォンとの賭けに勝って、未来の国王に剣術をしっかり教えていくのである。さらに、コ・ゴンはモヨン(チェ・ユファ)が刺客によって殺されそうになったときに命を助けた。

『王女ピョンガン』には重要なアクションシーンが多い

展開が迫力満点

こうした場面を通して、ドラマの中でコ・ゴンの重要性がさらに高まった。演じるイ・ジフンも望むところだ。彼はアクションスクールに長い間通ってキレがいいアクションを身につけた。そこまで準備をして万端を期してきたのだ。確かに、イ・ジフンの動きは本当に良かった。彼の奮闘によって今後もコ・ゴンの出番がスリル満点になることだろう。

もう一つのアクションシーンは、ピョンガン王女がオン・ダルに対して剣術の基礎から教える場面だ。オン・ダルは勇壮な武将の息子なのに、亡き父の方針で剣術を習ったことがなかった。しかし、ピョンガン王女から剣術を学び、有名な兵法書も熟読するようになった。それによって、絶対にオン・ダルに剣術をやってほしくなかった養母が悲しむことになってしまったのだが……。

なぜ、ピョンガン王女はオン・ダルにそこまでさせたのか。

実は、ピョンガン王女には壮大な夢があった。それは没落した一族たちを再起させて、高句麗を強い国にしたいということだった。そのためには、オン・ダルの助けが必要だったし、彼が剣術と兵法を学んで頼もしい姿になってほしかったのである。

こうして、『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』では重要なアクションシーンが多くなって、ドラマの展開が迫力満点になってきた。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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