犯人は僕の妻!? “考察”が盛り上がる韓国の超一級サスペンス『浮気したら死ぬ』

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映画『パラサイト 半地下の家族』のチョ・ヨジョンと、ドラマ『熱血司祭』のコ・ジュンが共演したブラック・ラブコメディ『浮気したら死ぬ』。

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絶対に浮気を許せない推理小説家の妻と、そんな妻に隠れて不倫を繰り返してきた弁護士の夫――“憧れのセレブ夫婦”として世間の注目を集める2人の知られざる姿と駆け引きをコミカルに描きつつ、謎解きドラマとしても楽しめる作品だ。

韓国も「考察」ブーム⁉ 謎解きサスペンスが続々登場

2018年~2019 年の『SKY キャッスル~上流階級の妻たち~』をはじめ、財閥ファミリーで事件が起こる『Mine』(2021)や超高級マンションを舞台とした『ペントハウス』シリーズ(2020/2021)など、先の読めないスリリングなドラマが続々誕生している韓国。

日本でも『あなたの番です』(2019)以降、SNS を中心に考察ブームが広がり、『テセウスの船』(2020)や『最愛』『真犯人フラグ』(2021)などのサスペンスドラマが高い人気を誇っている。

(写真=Licensed by KBS Media Ltd. © 2020 KBS. All rights reserved)

ドラマの序盤で失踪や殺人などの大騒動が巻き起こり、事件の真相や犯人、その動機などが徐々に明らかになっていく――『浮気したら死ぬ』もまた、こうしたストーリー構成で視聴者を魅了した“謎解きドラマ”だ。

新感覚の刑事ドラマ『推理の女王』シリーズのイ・ソンミンが脚本を、大ヒットヒューマンドラマ『黄金の私の人生』のキム・ヒョンソクが演出を手がけ、同時間帯視聴率1位という好成績を記録した。

浮気相手が失踪。妻に浮気がバレたのか⁉

美貌の推理小説家ヨジュ(チョ・ヨジョン)に惚れ込み、“浮気したら死ぬ”という覚書まで書いてプロポーズをした弁護士のウソン(コ・ジュン)。

(写真=Licensed by KBS Media Ltd. © 2020 KBS. All rights reserved)

しかし結婚後は、妻に隠れて曜日ごとに違う女性と浮気を繰り返す日々。そんななか、ウソンは政界進出を目指して、愛人全員との関係を清算していく。

ところが、別れ話でもめていた女優のペク・スジョン(ホン・スヒョン扮)が突然ウソンの自宅を訪れ、それからまもなく謎の失踪を遂げる。スジョンとは古い知り合いで、警察にもコネを持つヨジュはずば抜けた推理力を生かして捜査に協力することに。

はたしてヨジュは夫とスジョンの不倫関係を知っていたのだろうか⁉ それとも……?

(写真=Licensed by KBS Media Ltd. © 2020 KBS. All rights reserved)

一方、スジョンの家に出入りしていたことを妻に知られまいと、マンションの防犯カメラの映像を慌てて回収しようとするウソン。浮気がバレることだけを恐れて証拠隠滅に必死になっているところを見ると、スジョンの失踪事件にかかわっているわけではなさそうだ。

しかし本作の冒頭には、傷を負ったウソンが謎の男たちに「カン・ヨジュを殺してくれ」と妻の殺害を依頼するシーンが。あの依頼は一体何だったのか――⁉

ミステリアスな脇役からも目が離せない!

さらに、ヨジュの元には作家志望の青年チャ・スホが助手としてやってくる。『偶然見つけたハル』『ペントハウス』シリーズのキム・ヨンデ扮するスホは、実は国家情報院のエリートメンバー。特殊任務として上司にヨジュの監視を命じられるが、その理由までは聞かされていない。

(写真=Licensed by KBS Media Ltd. © 2020 KBS. All rights reserved)

しかし、ヨジュ宅の地下室で血痕を発見するなど気になる出来事が次々と起こり、独自の調査を始める。

また、講演会のために美大を訪れたウソンが出会う、美しい女子大生コ・ミレも何やらワケありの様子。元 MOMOLAND ヨヌの可憐ながら堂々とした演技にご注目を。

(写真=Licensed by KBS Media Ltd. © 2020 KBS. All rights reserved)

ヨジュ宅の家政婦ヨム・ジノク(ソン・オクスク)や、スホの上司である国家情報院のマ・ドンギュン(オ・ミンソク)など、誰もが怪しく思えてくる中、ヨジュの過去と共に事件の真相が浮かび上がってくる。

(写真=Licensed by KBS Media Ltd. © 2020 KBS. All rights reserved)

すべての謎が明らかになったとき、きっと最初からドラマを見返したくなるはず。
衝撃のエンディングをどうぞお楽しみに!

文=藤田麗子(フリーライター&韓国語翻訳者)

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