アカデミー賞にも輝いた映画『パラサイト 半地下の家族』で美しくも世間離れした奥様を演じた女優チョ・ヨジョン。
彼女の最新主演ドラマが『浮気したら死ぬ』だ。同作は、スリルありトキメキありサスペンスありのミステリアス・ラブコメディで、チョ・ヨジョンは殺人事件を題材にした推理小説でベストセラー作家となったカン・ヨジュを演じて韓国でも大きな話題とになった。
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そんなチョ・ヨジョンが『浮気したら死ぬ』のDVD発売リリースを記念して、単独インタビューに応じた。その内容を前編・後半の2回に分けて紹介したい。
-「浮気したら死ぬ」に出演を決めた理由をお聞かせください。台本を最初に読んだときはどんな印象を抱きましたか?
当代最高の人気ミステリー作家が、自分の夫の浮気に気付いていないという設定が興味深かったですね。それに、インパクト抜群のタイトルにも好奇心を惹かれました。
-カン・ヨジュというキャラクターの魅力は?
私はふだんから作家という職業を尊敬しているので、カン・ヨジュが作家だという設定は嬉しかったです。そのシックでクールな姿に魅力を感じました。
-ヨジュはあまり笑顔を見せないクールな女性ですが、演技をする際はどんなところに気を遣いましたか。大変だった部分はありますか?
私なりにカン・ヨジュがクールな性格になった理由を具体的に想像してみました。ヨジュの過去を知り、彼女を完全に理解すれば演技するのはそれほど大変なことではなかったですね。普段から私はリアクションが大きい方なのですが、その時に自分が抱く感情を、ヨジュならこうなるだろうと変えていく過程が面白かったですね。
-夫役であるコ・ジュンさんとの共演はいかがでしたか?
カン・ヨジュというキャラクターは、コ・ジュンさんが夫を演じてくれたからこそ、完成したのではないかと思います。とても頼りがいのある心強いパートナーでした。視聴者の方にも2人のコンビネーションを喜んでいただけたのではないかと思います。
-夫のウソンは、「浮気したら死ぬ」という誓約書を書いてヨジュにプロポーズします。チョ・ヨジョンさんだったらどんな気持ちだと思いますか?
私なら、そんな誓約書は絶対に書かないと思います(笑)。でも、もし誓約書をもらう方の立場だったら、書いてくれたハン・ウソンを信頼するかもしれませんね。
-キム・ヨンデさんの印象、共演の感想についてお聞かせください。
キム・ヨンデさんは、本当に性格も態度も素晴らしい後輩です。出来るだけ彼を助けてあげたくて、ヨンデさんが楽に演じられるように私も努力しました。その甲斐あって、とても素敵なチャ・スホになったと思います。
-序盤から、ブックコンサートで、スホがヨジュを抱きかかえて逃げるシーンがありました。撮影中のエピソードをお聞かせください。
スホが、私に投げられた生卵を自分の背中で防ぐ場面があるんですが、モニターを見ていたみんなが「カッコいい!」と言ってくれて…私も気分がよかったです。その後、私を抱きかかえて走る場面も心配だったのですが、ヨンデさんは力も強くて、軽々と私を抱いて走り出したのには驚きました。
-時代劇の王妃のコスプレをして次回作について考えるなど、コミカルなシーンも多かったです。かつらもかぶって、大変だったのではないでしょうか?!
王妃の着る礼服と、あの大きなかつらは初めて付けました。覚悟はしていましたが本当に重くて、かつらを取って、ああ疲れたと横になるシーンは、本当に疲れ果てて演技をする必要がありませんでした(笑)。
-ヨジュの目尻が跳ね上がったアイメイクが印象的でした。ご本人から見て、いかがでしたか? ふだんのメイクはどんなポイントにこだわっていますか。
これは、スタイルディレクターのアイデアです。まるでヨジュの衣装のように、ヨジュを表現するこのアイラインは、彼女を演じるにあたって大きな助けとなりました。私は普段はほとんどアイメイクはしないんです。目を休ませたいですから。
-印象に残っているセリフや場面を教えてください。
第9話のエンディング、コ・ミレが隠れた戸棚を開けながら「コ・ミレさんついに会えたわね」というセリフは、本当にカン・ヨジュらしくて印象深かったです。(後編につづく)
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