『パラサイト』のソン・ガンホの凄味がわかる時代劇映画とは?

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2020年にアカデミー賞で作品賞を初めとして主要4部門を獲得した韓国映画の『パラサイト 半地下の家族』は、1月8日に日本の地上波では最初に日本テレビ系で放映された。見た人も本当に多かったと思われるが、この映画で主役を演じていたのが、韓国の国民俳優と呼ばれるソン・ガンホだ。

とにかく、韓国で大ヒットした映画の常連として俳優の中では不動の存在感を持っている。彼はテレビドラマに出ないので時代劇に出る割合は本当に少ないのだが、その中でもソン・ガンホが強烈な存在感を見せた時代劇映画が『観相師-かんそうし-』であった。

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この映画の舞台となっている時代は“癸酉靖難(ケユチョンナン)”という1453年の大事件が起こったときだ。

この大事件はどんな出来事なのだろうか。

ソン・ガンホ

キャラクターの多様な表情

それは、6代王・端宗(タンジョン)の叔父であった首陽大君(スヤンテグン)が抵抗する重臣たちを殺して政権を奪取したクーデターである。これを題材にした『観相師-かんそうし-』は、韓国で観客動員900万人を突破する大ヒットを記録している。

そして、ソン・ガンホが演じたのは、天才的な観相師のネギョンであった。

ここに出てくる朝鮮王朝時代の観相師というのは、その人の顔を見て運命を見抜く存在であり、王朝の人事を左右する存在だったと言われている。

ソン・ガンホが扮するネギョンは、あまりに才能がありすぎて首陽大君の人相から逆賊となる運命を悟ってしまう。そこから、ネギョンは大変な目にあわされていくのだが、さすがに名優だけあってソン・ガンホは、難しいキャラクターの多様な表情をきっちりと演じ分けていた。それによって、映画が説得力のある壮大な時代劇に仕上がっていった。

共演者も凄い顔ぶれだ。首陽大君にはトップ級俳優のイ・ジョンジェが扮し、人気女優のキム・ヘスも美貌の女性に成りきっていた。

『パラサイト 半地下の家族』のときとは違うソン・ガンホの演技を堪能できる『観相師-かんそうし-』をぜひ見てみよう。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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