『王女の男』以来、9年ぶりの時代劇『風と雲と雨』で主演を務めた俳優のパク・シフ。彼とヒロイン役を演じた女優のコ・ソンヒの主役カップルは、最初から最後まで魅力的な演技を披露してくれた。
パク・シフが扮した主人公のチェ・チョンジュンは、名家の長男として生まれるもある汚名によって没落するが、四柱推命を学んでキングメーカーとなって、民のために国家の運命を変えようとする人物だ。
物語の序盤でコ・ソンヒ扮するイ・ボンリョンと対峙するシーンや、7話で見せた大胆な行動や、8話で俳優チョン・グァンリョル演じる興宣大院君(フンソンデウォングン)に銃で撃たれたり、刃物で刺されたりするシーンでもたびたび迫真の演技を見せてきた。
そのように最初からその魅力を最大限に発揮したパク・シフの演技は、後半に入ると迫力がさらに増した。
パク・シフもチョン・グァンリョルも時代劇や現代劇含めて多くのドラマに出演してきた俳優であるため、クライマックスのチョンジュンと興宣大院君の対決はとても見ごたえがあった。
やはり、パク・シフの演技力は見事なもので、とても9年ぶりとは思えないほどだ。改めて彼の俳優としての強い印象を見事に残したのは間違いない。
そんなチョンジュンが命をかけて守ろうとする初恋の女性であるヒロインのイ・ボンリョン役のコ・ソンヒは、彩で豊かな表現力を持つ女優だ。彼女は、『夜警日誌』以来6年ぶりの時代劇出演とは思えない演技を披露している。
コ・ソンヒの演技は、主演のパク・シフやベテラン俳優チョン・グァンリョルに負けないくらい迫力があった。特に、激しく感情を高ぶらせる演技は抜群だった。
とにかく、劇中でどんなに引き裂かれようとも、お互いを思い愛し続けるチョンジュンとボンリョンを演じたパク・シフとコ・ソンヒは本当に魅力的だった。
特に、チョンジュンとボンリョンが息子と出会い、家族が再開するシーンではすごく感動した。そのときの、コ・ソンヒの表情はしっかりと記憶に残っている。
パク・シフと同じくらいに視聴者に自らの存在感を示したコ・ソンヒ。彼女は、2021年12月29日に公開される予定の映画『ハッピーニューイヤー』に出演することが決まっている。
年末のこの映画で、ハン・ジミンやイ・ドンウク、カン・ハヌルたちと共演するコ・ソンヒはどんな演技を見せてくれるのだろうか。
そして、『風と雲と雨』で主演を務めたパク・シフ。来年はどんなドラマでファンの前に姿を見せてくれるのかも気になる。
ちなみに、『風と雲と雨』のDVD発売を記念して公開されたスペシャルPVでの思わず胸がキュンとしてしまうキスシーンや、コ・ソンヒがパク・シフに床ドンするシーンは必見だ。
とにかく、パク・シフとコ・ソンヒの2人のとって久しぶりの時代劇出演となった『風と雲と雨』。美男美女といてお似合いの2人は、この作品でファンに時代劇のすばらしさをしっかりと感じさせてくれた。
これからも、パク・シフとコ・ソンヒの動向には注目したい。
文=大地 康
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