ソン・ジュンギがダークヒーローを熱演して話題となったドラマ『ヴィンチェンツォ』。このドラマでクァク・ドンヨンは、バベルグループのハンサムな若き会長チャン・ハンソを演じた。
これまで出演してきた作品に比べて、クァク・ドンヨンの演技は以前より肩の力が抜けたように感じた。
彼はこの作品に出演したことで撮影中にプレッシャーを感じなくてもいいと学んだため、その気持ちがそのままキャラクターにも表れた気がするという。
クァク・ドンヨンが扮したチャン・ハンソは前半と後半で雰囲気の変わるキャラクターなのだが、序盤の撮影の段階でそのことを知らなかった。
そのため、前半の撮影は最初にもらった役柄設定だけを守って演じていたため、演技は難しくなかったようだ。
最初から最後まで数ある演技の中で一番気を使ったのについてクァク・ドンヨンは、バベルの真の会長となった腹違いの兄に押さえつけられながら過ごす窮屈な環境の中で、自分の人生を最後まで手放さないという部分だと語っている。
しかし、ドラマの中でその兄に反撃するするシーンはほとんど描かれなかった。そこが悔しいと感じたクァク・ドンヨン。
ドラマの中には、狩り場で兄に散弾銃を打つシーンがあるが、劇中でたくさん痛めつけられただけに、その場面ではもう一発多く撃ちたいと思い、最終回では一発殴ってツバでも吐きかけたら気持ちよかったかもしれないと感じたという。
以上のように、様々なことを感じながら撮影を最後までやりきったクァク・ドンヨンは、これまでに出演したドラマで経験したことを次の作品にしっかりと活かしている。
それだけに、ソン・ジュンギや2PMテギョン、女優キム・ヨジンとの共演は実に見事だった。
彼が、次のどんなジャンルのドラマでどういうキャラクターを演じるのかがと手も興味深い。今後の活躍に期待しながら、クァク・ドンヨンの動向に注目してみよう。
文=大地 康
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