演技派女優キム・ヨジンが『ヴィンチェンツォ』で注目を集めたワケ

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キム・ヨジンと言えば、2003年に『宮廷女官チャングムの誓い』、2016年の『雲が描いた月明り』、2020年の『梨泰院クラス』など、数々の大ヒットドラマに出演してきた女優だ。

そんな彼女が2021年の2月から5月に韓国で放送されたソン・ジュンギ主演のドラマ『ヴィンチェンツォ』に出演している。

キム・ヨジンが演じたチェ・ミョンヒは、もともとソウル地検のエース検事だったが、熱心な勧誘を受けたことでウサン法律事務所の弁護士となった女性だ。

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ドラマに出てくるウサン法律事務所は、韓国最高の法律事務所と呼ばれているところで、女優チョン・ヨビン扮するホン・チャヨンというエース弁護士がおり、チェ・ミョンヒは彼女を毛嫌いしているが、そのホン・チャヨンもチェ・ミョンヒのことを毛嫌いしていたのである。

キム・ヨジンは、このドラマのオファーをもらったとき、チェ・ミョンヒは悪役というより頭の固い人という印象を受けたという。

キム・ヨジン

見たこともない悪女

しかし、その一方で俳優ユ・ジェミョン扮するホン・ユチャンの殺害を指示しておきながら、何食わぬ顔で食事をしたり、踊ったりすることに衝撃を受けたキム・ヨジン。

これまで様々な大ヒット作に出演してきた彼女だが、その中でも今回演じたチェ・ミョンヒはおばさんのようでありながらおじさんのような一面もあり、さらに見たこともない悪女だったことから、役作りにとても苦労したという。

とにかく、チェ・ミョンヒとして視聴者から徹底的に嫌われることに重点を置いて演技に臨んだキム・ヨジン。

確かにドラマを見ていても、これまでのドラマで見てきた悪役とはイメージが異なる。

普通の悪女は妙な魅力を持ったキャラクターで、悪事を働いた理由が判明することで視聴者の同情を買ったりするのだが、『ヴィンチェンツォ』のチェ・ミョンヒにはそれがない。

以上のように、『ヴィンチェンツォ』で普段とは違い悪役に挑戦したキム・ヨジン。とにかく、この作品で役に扮した彼女の姿は本当に印象的だった。

文=大地 康

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