『イ・サン』に出演したキム・ヨジンが撮影で重視したことは何か

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俳優のイ・ソジンが主演を務め、2007年から2008年に放送された時代劇『イ・サン』。このドラマに登場する貞純(チョンスン)王后を演じたのが女優のキム・ヨジンだ。

彼女が演じた貞純王后は、朝鮮王朝21代王・英祖(ヨンジョ)の二番目の正室となった女性だ。ちなみに、英祖に扮しているのは俳優のイ・スンジェである。

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貞純王后の父親は、当時の主流派閥だった老論派(ノロンパ)の一員だった。その老論派は英祖の息子である思悼世子(サドセジャ)を批判していた。

このとき、英祖と思悼世子の親子仲が不仲であるという状況を見逃さなかった貞純王后は、思悼世子を排斥する動きを見せたのである。

キム・ヨジン

迫力ある悪役

ドラマの中でそんな悪役を演じたキム・ヨジンだが、彼女は貞純王后を演じる際に悪役だと悟られないようにすることを重視したという。

しかも、キム・ヨジンはドラマを見る視聴者に対しても、貞純王后の解釈を変えたのかと思わせるような感じで、悪役としてのイメージを完全になくして演じたそうだ。

本性とギャップをつけるように貞純王后を演じたキム・ヨジン。彼女は、貞純王后のことを優れた役者として見ていた。

確かに、ドラマの前半でのキム・ヨジンの演技はまったく悪役だということを感じさせなかった。これまでに多くの作品でキャリアを積んできた彼女だからこそできる演技なのだろう。

ちなみに、『イ・サン』の舞台となっているのは朝鮮王朝22代王・正祖(チョンジョ)が統治する時代で、貞純王后は作品の主人公である正祖とも敵対している。

このように、豪華な俳優陣が出演する時代劇で堂々と迫力ある悪役を演じきったキム・ヨジン。彼女が時代劇で演じるキャラクターはとても興味深い。

これまで、時代劇や現代劇で多様な役に扮し、強い印象を残してきたキム・ヨジン。どんなドラマでも彼女の存在感は抜群だ。そんな彼女が次にどんなキャラクターを演じるのかがとても興味深い。

文=大地 康

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