ここ最近、韓国俳優やK-POPアイドルが次から次へと日本でファンミーティングを開催している。
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2024年5月には『トンイ』『マイ・デーモン』などで日本でも人気のキム・ユジョンやソン・スンホン、チョ・インソンらが日本のファンと触れ合った。
6月からは『Eye Love You』のチェ・ジョンヒョプをはじめ、K-POPグループのNewJeans、LE SSERAFIM、『涙の女王』のキム・スヒョンとキム・ジウォン、歌手兼俳優のピ(RAIN)らが、次々とファンミーティングのために日本にやって来る。
世界を沸かせる彼らが自国である韓国と同じくらい、もしかしたら韓国以上に力を入れている国は、やはり日本ではないだろうか。
韓国の次にファンクラブを開設する国は日本であったり、ファンミーティングツアーをする際に日本だけ特別扱いするケースも多々ある。例えば、韓国は1DAYなのに比べて日本は2DAYS、もしくは関東と関西地方で2公演を行ったりする。
実際、“ヒョプ様”ことチェ・ジョンヒョプは2024年6月1日~2日に幕張メッセ、6月8~9日にワールド記念ホール(神戸ポートアイランドホール)で計4回公演を行った。
幕張メッセの2公演では合計2万人を動員。チケット価格が13,000円だったので、売上を単純計算すると2億6,000万円になる。
当初は幕張メッセのみの予定だったが、ファンの要求を受けて神戸で追加公演を実施したという。
韓国では5月25日の1公演のみだったのに、日本では4公演。日本で大ブレイクしたとはいえ、ここまで違いが生じるのはなかなかだ。
今度初めてアジアファンミーティングツアーを開催するNetflix配信ドラマ『涙の女王』の女優キム・ジウォンも似たような状況だ。
当初の発表では、2024年6月22日にソウルで1回公演を開催した後、7月7日にNHK大阪ホール、7月10日にNHKホールと、日本では2回公演を開催するというスケジュールを組んでいた。
しかも、NHKホールの収容人数が約3,600人、NHK大阪ホールは約1,400人なのに比べ、ソウルで抑えた会場のSOL payスクエアの収容人数はたったの400人。
どう見ても韓国より日本を重要視した運営に韓国ファンたちが不満を漏らしたのは当然のことだった。そんなファンの声を受け、事務所側は韓国での追加公演を決定したほどである。
このように、韓国芸能人のイベント開催において日本が特別扱いされる理由は何か。公にされてはいないが、推測するのは難しくない。
まず、日本のファンは推しに対する忠誠心が高く、イベント集客率も高い。だからファンミーティングを周期的・安定的に開催することが可能なのだ。
韓国芸能人のなかには韓国での活動が難しくなり、日本でのイベント開催で活動を続けていくケースもなきにしもあらずだ。
また、韓国ファンが遠征しやすいのも大きなメリットだろう。
仁川(インチョン)空港から成田空港までの平均飛行時間は2時間30分。ソウルから釜山(プサン)まで走るKTX(韓国高速鉄道)の最短所要時間が2時間17分なので、移動時間では韓国内と大して変わらない。
日本は韓国の若い世代が最も好む海外旅行先でもあり、他の国はともかく、日本でのイベントには遠征も厭わない韓国ファンが少なからずいるのが事実だ。そのため、主催側は彼らも念頭に置いた上で会場や日程など詳細を決めたりする。
2024年1月に東京・ニッショーホールでファンミーティングを開催した『賢い医師生活』の俳優ユ・ヨンソクの場合、事務所と旅行会社がコラボレーションしていた。
韓国在住のファンを対象に、ファンミーティングのチケットと航空券、ホテル、通訳ガイド付きの2泊3日のツアーとして販売していたのだ。
もしかしたら日本でファンミーティングを開催するのは、必ずしも日本のファンのためだけではないのかもしれない。
これから東京ドームで2024年6月26~27日の2日間ファンミーティングを行うNewJeansや、6月29日の兵庫を皮切りに、愛知、神奈川、福岡の4都市9公演を控えたLE SSERAFIM。
6月22~23日に横浜・ぴあアリーナMMでファンミーティングを開催する『涙の女王』の主演キム・スヒョン、8月に東京と大阪でファンミーティングを行うパク・ソジュンなど、K-POPアイドルや韓流スターたちが次々と来日する。
韓流ファンたちにとっては盛り上がる初夏になりそうだ。
文=李 ハナ
■【写真】チェ・ジョンヒョプ、プライベートではこんな感じ!?
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