テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『宮廷女官チャングムの誓い』。このドラマは、中心的に女官の世界を描いているだけに、女性ばかりが登場してくるのだが、その中で救世主的な扱いで出てくるのが、チ・ジニが演じるミン・ジョンホである。
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彼は『宮廷女官チャングムの誓い』の中で、どこの部署の人間なのかがよくわからないことがある。そこで、はっきりとミン・ジョンホの役職を解説してみよう。
ミン・ジョンホはもともと文官である。儒教的な価値観を持ち、科挙に合格して文官として働いていた人間だ。ただし、あまりにも有能だったために国王の護衛を担当する部隊「内禁衛(ネグミ)」に臨時的に採用されている。
この「内禁衛」はとても重要な任務を行うので、信頼ができる人間ばかりが配属されている。ただし、ドラマを見ているとミン・ジョンホの役目は「内禁衛」を超えて多方面に広がっている。たとえば、王宮の中で明らかな不正が行われている兆候があると、ミン・ジョンホは自ら密偵となって不正を暴く活動をしている。そういう意味では、神出鬼没な存在なのがミン・ジョンホなのである。
それゆえ、イ・ヨンエが演じるチャングムが王宮の中を忙しく歩き回っていると、どこからともなくミン・ジョンホが現れてきて彼女をサポートしてくれる。
実際、ミン・ジョンホとチャングムはお互いに好意を持っている。しかし、恋愛感情に発展しないように2人とも自制している。なぜならば女官は「国王の女」と見なされていて、他の男性と恋愛騒動になると厳しく処罰されるからである。それは、国王に対して不敬を働いたという風に見なされてしまうのだ。
チャングムもミン・ジョンホもそのことを承知しているので、お互いに恋愛に発展しないように気持ちをコントロールしている。
そのようにラブロマンスが禁じられていても、常にミン・ジョンホはチャングムを助ける隠れたヒーローとなっている。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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