ユ・アインと言えば、ドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』や『チャン・オクチョン』『六龍が飛ぶ』などのドラマで活躍している俳優だ。
さらに、彼は『王の運命-歴史を変えた八日間-』や『国家が破産する日』などの映画にも出演している。
そんなユ・アインが2020年に公開された映画『音もなく』で演技を披露している。
この映画は、犯罪現場の死体処理で生計を立てている2人の男が、誘拐された子供を預かったことで事件に巻き込まれているサスペンスだ。
その2人の男の1人であるテイン役を演じるのがユ・アインで、もう1人のチャンボクを俳優のユ・ジェミョンが扮している。
ユ・アインがこの映画に出演を決めたのはシナリオに強く引かれたからで、何が正しくて何が間違っているのか、自分はどう生きるべきなのかを悩みながら生き続けなければならない世の中に重い問いを投げかける映画になる気がしたからだった。
ユ・アインは自身が演じたテインという役について、一言では評価できない人物だと語る。
その理由は、犯罪組織の下請けをする犯罪者でありながら悪意が感じられなくて、善人か悪人か判断できないからだという。
ちなみに、映画『音もなく』に登場したテインにはセリフがなかったようで、ユ・アインにとってもそんな役を演じるのは初めてだった。
撮影当初、映画の監督であるホン・ウィジョンは、ユ・アインに対して役作りの参考としてゴリラの動画を送ってきたそうだ。その理由は、監督がテインはゴリラのような動き回る気がすると感じたからである。
結果として、斬新なアプローチを受けたユ・アインは、映画に対する楽しみが大きく増したと感じたという。
そんな彼に対して、先輩俳優のユ・ジェミョンは、撮影現場で会ってすぐにユ・アインのファンであることを伝え、先輩後輩ではなく同等の仲間として撮影に臨むことができたと語る。
以上のように、先輩俳優からも一目置かれているユ・アイン。彼が出演する予定のネットフリックスオリジナル映画『ソウル大作戦』(原題)の制作が確定している。果たして、ユ・アインはどんなキャラクターを演じるのか。
文=大地 康
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