NHKのBSプレミアムで毎週日曜日に放送されている『花郎(ファラン) 希望の勇者たち』は、イケメンが数多く出演して賑やかなドラマになっている。
その中で、青年育成組織の花郎に所属している若者たちを演じているのが、パク・ソジュン、パク・ヒョンシク、SHINeeのミンホ、BTS(防弾少年団)のV、チョ・ユヌなのだが、もう1人目立っているのがト・ジハンである。
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彼は本当に端正な顔立ちの俳優だが、ドラマの中ではとてもクールなパンリュに扮している。そんなパンリュは花郎に緊張をもたらす存在だ。
もともと、花郎は新羅(シルラ)が強国に成長する原動力になった育成組織で、『花郎(ファラン) 希望の勇者たち』でもこの組織を中心に据えているが、パンリュは彼なりの特別な目的を持っていた。というのは、パンリュの養父となっているヨンシルは王権の奪取をもくろんでいて、パンリュも養父の意図をくんで動かなければならなかったのだ。
そういう事情があるので、パンリュはどうしても冷血にならざるをえないのだが、花郎の同僚の中で犬猿の仲となっているスホ(SHINeeのミンホが演じている)の妹に恋心を抱いてしまうという葛藤に悩まされるようになる。
このように、パンリュというのは花郎の中で混迷の度合いが強いキャラクターなのだが、ト・ジハンは状況に応じて繊細な表情をうまく生かして表現していた。
彼は『花郎(ファラン) 希望の勇者たち』で印象的な演技を披露したあと、同じく時代劇で存在感を示している。それが、ド・ギョンスとナム・ジヒョンが主演した『100日の郎君様』であった。
このドラマでは、ド・ギョンスが世子のイ・ユルを演じていたが、そのイ・ユルと幼馴染で護衛官となったトンジュをト・ジハンが演じていた。とにかく、凛々しい姿が頼もしかったと言える。
なお、ト・ジハンは2018年に兵役のために入隊し、芸能活動を休んでいた。2020年に無事に除隊し、演技を再開している。
今後も、ト・ジハンは重要なキャラで真価を発揮してくれるだろう。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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