『カンテク~運命の愛~』でぜひ知っておきたい時代設定とは?

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テレビ東京で平日朝に放送中の韓流プレミアでは、3月25日から『カンテク~運命の愛~』が放送されている。

主役のチン・セヨンは、『オクニョ~運命の女(ひと)』や『不滅の恋人』といったドラマで堂々でヒロインを演じていて、時代劇でとても人気がある女優だ。それだけに、今度の『カンテク~運命の愛~』でも素晴らしい存在感を見せている。

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また、若き国王に扮しているキム・ミンギュは、時代劇が初めてだが、演技力に定評があり、情熱的な姿を颯爽と見せている。

こうした主役カップルが魅力的なので、ドラマは回を追うごとに面白くなっていくだろう。

ところで、朝鮮王朝を舞台にしたドラマだと、「どんな史実を基にしているのか」と気になる人も多いはずだ。

写真=TV朝鮮『カンテク~恋人たちの戦争(原題)』韓国ポスター)

安東・金氏の影響力

実は『カンテク~運命の愛~』は架空の物語なので、該当する史実はない。しかし、想定している時代設定があって、それが19世紀の前半なのだ。ドラマは、この時期のエピソードを脚色しながらたくさん使っている。

たとえば、『カンテク~運命の愛~』で描かれる王宮は安東・金氏(アンドン・キムシ)の一族が牛耳っている。これは史実にもある話であり、安東・金氏が政治を独占していたのは1810年から1860年頃までであった。

このときは、領議政(ヨンイジョン)が国王より権力を持っていた。領議政というのは、官僚の最高峰であって現在で言えば総理大臣に該当するのだが、この権力を把握しておかないと、朝鮮王朝の政治力学を知ることはできない。当時、朝鮮王朝は23代王・純祖(スンジョ)が統治していたが、彼は安東・金氏の影響力を抑えて国王が主導権を取れるように尽力していた。

『カンテク~運命の愛~』でも、キム・ミンギュが演じた国王のイ・ギョンは、領議政のキム・マンチャンに対抗して民衆のための政治を取り戻そうとしていた。

果たして、それは可能なのかどうか。

『カンテク~運命の愛~』では、国王のイ・ギョンが「いかに政治と権力を変えようとしていたのか」という点に注目して見ていこう。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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