目を見張るほどの活躍ぶりだ。ヨ・ジングほど、この10年間で子役から大人の俳優として大成した人は他にいないのではないだろうか。
それほど、ヨ・ジングの10年間の歩みは素晴らしかった。
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彼はまず、『太陽を抱く月』のイ・フォン役で天才子役として大評判になった。キム・スヒョンの子供時代を演じたのだが、とにかく、セリフを言うときの多彩な表情は、大人の俳優も顔負けだった。
しかも、同じ子役として相手役になったキム・ユジョンと抜群に演技の相性が良かった。こうして、『太陽を抱く月』の序盤は子役が人気を牽引した。まさに、恐るべきヨ・ジングの潜在力だった。
そのあと、ヨ・ジングはいくつかの子役を演じた。ドラマ『会いたい』ではユチョンの子供時代に扮したが、ドロドロした展開の中で迫真の演技を見せた。特に、勘がいい演技は将来への可能性を十分に感じさせた。
さらには、子役を脱して大人の俳優として成長した姿を見せ、『テバク~運命の瞬間(とき)』に颯爽と登場した。彼は若き日の21代王の英祖(ヨンジョ)を演じた。その演技は、主役のチャン・グンソクのお株を奪うほど見事だった。
これほどの俳優になったヨ・ジングにオファーが殺到するようになり、その中で彼は時代劇の『王になった男』に主演した。
このドラマでは、国王と道化師の1人2役に扮することになった。顔は似ていても性格は正反対という難しい役だったが、ヨ・ジングはセリフの強弱や表情の多彩さで2つの役をまったく違うスタイルで演じ分けていた。
こうして、『王になった男』は内容的に申し分のない出来になった。必然的に、ヨ・ジングの評価もうなぎ上りとなった。
その後のヨ・ジングは2019年にドラマ『ホテルデルーナ~月明かりの恋人~』でIUと共演して素晴らしい演技を披露した。そして今は、2021年2月から放送されているJTBCの新しいドラマ『怪物』に取り組んでいる。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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