EXOのD.O.(ディオ)としても知られるド・ギョンス。素晴らしい才能を持ったスターだが、1月25日に兵役を除隊した。もちろん、これから芸能界で大活躍してくれるだろうが、早くも新作映画の『ザ・ムーン(仮題)』への出演が決定している。
この作品は、アクシデントによる事故で宇宙に1人残されてしまった男と、救助のために地球側で奮闘する人たちを描いている。
今年の上半期に撮影が始まるというから、ド・ギョンスも準備に取り掛かっていることだろう。
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しかし、映画が完成するのは、かなり先だ。それまでは、今までの作品でド・ギョンスの演技を改めて楽しもう。
ここで取り上げたい『100日の郎君様』は、何度見ても面白い時代劇だ。韓国で2018年9月から10月にかけて放映されたので、ド・ギョンスとしても兵役の前に全力で取り組んでいた。
このドラマでド・ギョンスが扮したのは、世子(セジャ)のイ・ユルである。
彼は暗殺者に命を狙われる。なんとか大ピンチを脱するが、記憶喪失になって村の若者として生まれ変わった。それがウォンドゥクだった。
彼には婚約者がいた。その人が、ナム・ジヒョンが演じるホンシムである。
こうしてウォンドゥクとホンシムという夫婦が村で生活を営んでいくが、ウォンドゥクはかつては王朝の世子だったので、たとえ記憶喪失になっても頭の中は世子のままだ。つまり、働くことを知らないのだ。本当にダメな旦那である。
反対に、ホンシムは元気ハツラツな女房で、なんでもできるタイプだ。こうして生活力にギャップがある夫婦が『100日の郎君様』で面白く描かれている。
それにしても、ド・ギョンスは初挑戦となった時代劇でも、本当に印象の深い演技を披露した。そういう意味でも、『100日の郎君様』は俳優ド・ギョンスを華麗に発見した時代劇だったと言える。
たとえば、ド・ギョンスが演じたイ・ユルは、王宮時代に人間性に問題を抱えた世子であったが、村でたくましく生きるうえで人間味を身に着けて、すばらしい人間に変化していった。そこがとても新鮮だった。それは、放送から2年半を経た今でも印象が本当に変わらない。
まさに『100日の郎君様』というドラマは世子のイ・ユルを人間的に成長させるドラマでもあり、演じたド・ギョンスの素敵な表情を心から堪能できる作品だった。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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