【無名の代役時代の秘話】『トンイ』で大ブレイクしたハン・ヒョジュの原点とは?

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「ハン・ヒョジュで一番よく知っているドラマは?」と尋ねられたら、多くの人が『トンイ』と答えるのではないだろうか。特に時代劇が大好きな人ならば、ほぼ100%に近いくらいに『トンイ』と答えるはずだ。

それくらい、「ハン・ヒョジュ=トンイ」と言うほど、『トンイ』はハン・ヒョジュの代表作として認知されている。

しかし、ハン・ヒョジュという女優の魅力を突き詰めていくと、彼女の原点が見えてくる。それは『春のワルツ』というドラマだ。

【あの人は今】『トンイ』主演ハン・ヒョジュはその後どうしているのか

この『春のワルツ』がなければ、ハン・ヒョジュは女優として名前を残せなかったかもしれない。それほど、このドラマはハン・ヒョジュにとっては重要な作品だった。

よく知られているように、『秋の童話』『冬のソナタ』『夏の香り』と作ってきたユン・ソクホ監督が四季シリーズの最終作として企画したのが『春のワルツ』だった。

当初は、名前がよく知られていた人気女優がヒロインに決まっていた。しかし、急に降板することになって、代役を立てなければならなくなった。

『トンイ』で主演を演じたハン・ヒョジュ

女優としての成長力

撮影までにあまり時間がなかった。その中で突然のように決まったのがハン・ヒョジュだったが、ほとんど無名だったので、韓流ファンもただビックリするばかりであった。

ハン・ヒョジュと共演したソ・ドヨンもまだ新人にすぎなかったので、『春のワルツ』は主役コンビの知名度が足りなくてなかなか人気を集めることができなかった。

また、ドラマの前半ではハン・ヒョジュの演技がまだぎこちないところがあり、ネットで批判を受けることもあった。

そうした様々な要因があって、四季シリーズの最終作となった『春のワルツ』は視聴率がよくないまま終わってしまった。

しかし、このドラマはハン・ヒョジュにとっては記念碑的な作品になった。

前半に批判を浴びた演技に関しては、後半に入ると見違えるように安定し、女優としての成長力を大いに見せた。

こうして、上昇気流に乗ったハン・ヒョジュは、その後も次々と出演作で人気を博すようになった。

『空くらい地くらい』や『イルジメ(一枝梅)』でとても印象的な演技を披露し、2009年の『華麗なる遺産』では爆発的な視聴率を挙げた大ヒットドラマのヒロインを務めた。

こうした活躍が認められて、時代劇の巨匠と言われたイ・ビョンフン監督が『トンイ』の主役に起用したのである。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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