キム・ユジョンはすっかり大人の俳優としての成長が著しいが、もともとは「天才子役」と言われた。特に、時代劇で子役として大活躍した。
たとえば、『トンイ』ではハン・ヒョジュの子供時代を演じている。このときは、子役ながら演技があまりに達者なので大評判になった。
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そのすぐ後には、『九尾狐(クミホ)伝~愛と哀しみの母~』に出演し、子供ながら一人でシナリオをしっかり分析しながら演技をしたという。これほど、演技に対して研究熱心だったのだ。
2012年には『太陽を抱く月』に出演して、主役だったハン・ガインの子供時代を演じた。このドラマは大人気となったが、序盤ではとにかくキム・ユジョンの迫真に迫る演技がとても印象的だった。
子役として実績を積んだキム・ユジョンは、大人の女優になってから『雲が描いた月明り』でパク・ボゴムと共演して主役を務めた。このドラマでキム・ユジョンが扮したのは内侍(ネシ/王に仕える宦官)だった。本来は男性の役柄なのだが、女性が内侍になるというところが『雲が描いた月明り』の重要なキャスティングであり、キム・ユジョンは子役時代に培った演技力で堂々と演じきった。
このように大人の女優として順調に歩み始めたキム・ユジョンは、2020年にドラマ『コンビニのセッピョル』でチ・チャンウクと共演して主役を務めた。
このドラマのキャスティングで話題になったのは、主役2人の年齢差が12歳もあったことなのだが、キム・ユジョンは先輩のチ・チャンウクと呼吸をピッタリ合わせて、大人の雰囲気を十分にかもしだしていた。
そんなキム・ユジョンは、時代劇が大好きだという。彼女自身も「子役の時に時代劇にたくさん出たことが演技に役立ちました」とはっきり述べている。
これほど時代劇に愛着を持っているキム・ユジョンだけに、今後は再び時代劇で主役を演じてくれるはずだ。そのときは、王妃や王女といった重要な役に扮してほしい。
彼女が演じれば、時代劇の最高ヒロインになってくれるだろう。そのときを楽しみに待ちたい。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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