スケールが大きい時代劇の『不滅の恋人』。演出を担当しているのがキム・ジョンミン監督だ。この監督は『王女の男』を作ったことで有名であり、音楽がオペラ仕立てで盛り上げ方が見事だった。
そのキム・ジョンミン監督は『不滅の恋人』でも独特の演出スタイルを見せて、ドラマを壮大に仕上げている。
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出演陣も魅力的だ。『製パン王キム・タック』の主役で有名なユン・シユンと、『オクニョ 運命の女(ひと)』で大人気となったチン・セヨンがメインキャストになっていて、この2人に強烈な個性を持つチュ・サンウクが加わっている。
物語は、対抗心を燃やす2人の王子が、1人の女性をめぐって激しく対立するというものだ。2人の王子には歴史上のモデルがいて、4代王・世宗(セジョン)の二男・首陽大君(スヤンデグン)と三男・安平大君(アンピョンデグン)が該当する。
その中で二男はイ・ガンとなってチュ・サンウクが扮していて、三男がイ・フィとなってユン・シユンが演じている。
そして、チン・セヨンが演じるヒロインが、王子の愛をどう受け取めていくのかが興味深く描かれている。
そのあたりをキム・ジョンミン監督は巧みな演出でスリリングに導いた。さらに、序盤から面白いエピソードが満載でグイグイ引き込まれる。
特に注目したいのがイ・フィに扮しているユン・シユンだ。ヒロインのチン・セヨンとラブロマンスを繰り広げるが、その場面は危機一髪の連続だった。そういう困難な局面で耐え忍ぶのが『不滅の恋人』が描く究極の恋愛であり、ユン・シユンが迫真の演技でドラマを引き締めていた。
とにかく、才能あふれる監督の演出スタイルに応えたメインキャストの3人が魅力たっぷりに演じきってくれた。それだけに、『不滅の恋人』はとても見どころが多い時代劇に仕上がって注目を集めた。
韓国ドラマにおいて時代劇は特に重要な人気ジャンルだが、その中で『不滅の恋人』は独特の輝きを持っている。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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