『100日の郎君様』では、ド・ギョンスとナム・ジヒョンの2人が物語の前半で田舎の夫婦を演じていた。
ド・ギョンスが扮するウォンドゥクは、元は世子(セジャ)のイ・ユルだったが、悪徳高官に命を狙われて記憶喪失になったまま村の青年に身を変えていた。
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ナム・ジヒョンが演じるホンシムは、本来は高官の娘だった。しかし、悪徳高官の陰謀によって父を殺されて、兄と一緒に行方不明にならざるを得なかった。 結局、兄と離れ離れになり、ホンシムは村でひっそりと暮らすことになった。
そんな2人が「かりそめの夫婦」になるというのが『100日の郎君様』だった。特に印象深いのは、愛情あふれるシーンが随所にあったことだ。
たとえば、第7話ではホンシムがならず者たちに襲われてしまい、ウォンドゥクが果敢に助けに行った。以前のウォンドゥクは典型的なダメ亭主だったので、それがガラリと変わって、ホンシムはかっこいいウォンドゥクを大いに見直したことだろう。
また、第8話でウォンドゥクとホンシムが麦畑で幸せな時間を過ごすシーンも抒情的で本当に良かった。
忘れられない名場面があった。ウォンドゥクはホンシムの履物をわざと放り投げ、その代わりに梅の花の刺繍が付いた履物をホンシムにプレゼントしたのだ。不器用なウォンドゥクであったが、ホンシムを大事に思う気持ちがヒシヒシと伝わってきた。
第10話のエピソードも印象に残った。都に行ったウォンドゥクが何も思い出せないと落胆したのだが、それでも彼はホンシムと一緒に生きていこうと心に決め、彼女をしっかりと抱きしめた。ウォンドゥクには愛する人を守り抜くという強い覚悟があった。
ド・ギョンスは変化がある役柄を自然に演じていたし、とても勘がいいナム・ジヒョンは、長いセリフでもテキパキとこなしていた。
このように、息がピッタリ合った主役2人の演技がすばらしかった。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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