映画『徐福』は人類初のクローン人間を題材にした作品だ。パク・ボゴムとコン・ユがダブルで主演するということで大変な話題になっており、12月に韓国で公開される。
その『徐福』のオンライン制作報告会が10月27日に行なわれた。この席には、イ・ヨンジュ監督を初めとして、コン・ユ、チョ・ウジン、チャン・ヨンナムなどのキャスト陣が集まっていた。しかし、残念ながらパク・ボゴムが参加できなかった。それも当然だ。彼は海軍で兵役に入っているからだ。
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とはいえ、パク・ボゴムの話題は制作報告会でも大いに取り上げられていた。
たとえば、コン・ユはパク・ボゴムについてこう語っていた。
「パク・ボゴム氏の善良なイメージとは正反対の目つきが、『徐福』という映画で初めて出たのではないですか。この『徐福』を通じて見せたパク・ボゴムさんのイメージチェンジも、映画を見るうえではポイントになるでしょう」
また、イ・ヨンジュ監督はパク・ボゴムのことを「演技をする時はとても動物的だった」と語った。さらに続けて「パク・ボゴム氏は瞬間を変えてしまう目つきとエネルギーがありました」と評した。
こうしたコメントを見ていると、パク・ボゴムの新しい表現スタイルを想像することができる。たとえば、パク・ボゴムのドラマの中で特に愛されている時代劇の『雲が描いた月明り』では、彼はツンデレ的な性格ではあったが正義感の強い主人公をピュアに演じていた。そういう意味で、『雲が描いた月明り』で見せたパク・ボゴムの表情は誰にも好感が持てる爽やかなものだった。
しかし、『徐福』ではキャラクター設定がまるで違う。なにしろ、人類初めてのクローン人間を演じるのである。そこには、不信感や猜疑心といった「負の感情」も入り込んでくるだろう。そんな表情を目の動きで演じたとイ・ヨンジュ監督やコン・ユが指摘していたのだ。
このように、パク・ボゴムは『雲が描いた月明り』の時とは違う新しいキャラクターを『徐福』で見事に作りあげたのである。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
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