【徹底分析】ヒョンビンの真価…女性の甘受性を表現できる繊細さとその持ち味

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ドラマ『愛の不時着』で今や日本でも絶大な人気を誇るヒョンビンに。

彼が俳優としてどれほど生き方に集中しているかを物語る逸話がある。俳優という仕事は、大衆の人気に大きく左右されるだけに、得るものも多いが諦めなければならないものも多い。

「私は、同じ年頃の人たちと一緒に楽しめないことが多いのが残念です。気軽にクラブに行ったこともないんですよ。あるとき、若者が多く集まる繁華街で撮影したことがあります。帽子やアクセサリーを売っている屋台などを見ながら、急にブラブラと歩きたくなりました。悩んだ後、車から降りて歩いてみましたが、誰も私を気にしていないのに、まるで裸で歩いているような気がしました。道を歩くにも勇気が必要だということを知りました」

人間なら誰もが周りの人に気を使うことなく自由に行動したがるものだ。しかし、ヒョンビンにはそれができない。人気スターの宿命なのである。

韓国のドラマ作家には女性が多い。実際、ヒョンビンにとって重要な意味を持っているドラマ『アイルランド』(2004年)は女性作家の作品だ。

韓国ではドラマをよく見るのが女性であることを考えると、韓国のドラマが映画よりもっと女性的な感受性を強調していることがわかるだろう。ヒョンビンは女性の感受性を表現するとき、真価を発揮している。

ヒョンビンの持ち前の実力

ヒョンビンが女性の感受性によく感応していることは、彼の相手役を見るともっと明白だ。今までの彼の相手役には、演技上の問題を抱えている女優が多かった。たとえば、映画『百万長者の初恋』でのイ・ヨニにしても、ドラマ『雪の女王』のソン・ユリにしても……。

もちろん、彼女たちと一緒に演技をするとき、ヒョンビンにはこれと言った問題がなかったが、いつもの魅力を存分に出したとは言いがたかった。

反対に、『アイルランド』のイ・ナヨンや『私の名前はキム・サムスン』のキム・ソナのように安定した演技力を持った女優と共演するときは、自分が持っている実力を十二分に出している。

【写真】『愛の不時着』ソン・イェジンが男装姿で!? 出演していた意外な時代劇とは?

これは、ヒョンビンが自ら発電して輝く俳優というより、相手からエネルギーをもらってそれを生かすタイプの俳優だということを示していないだろうか。

特に、女性的ともいえる繊細な感情と精巧なストーリーを表現するときこそ、ヒョンビンは自分の持ち前の実力が出せるのだ。

今後のヒョンビンの活躍に期待したい。

構成=大地 康

♢ヒョンビン プロフィール
生年月日:1982年 9月 25日生まれ
身長:184cm
星座:てんびん座
デビュー:2003年ドラマ『ボディーガード』
出身校:中央大学演劇科

☆主な出演作
『ボディーガード』(ドラマ、2003年)
『ノンストップ4』(ドラマ、2003年)
『アイルランド』(ドラマ、2004年)
『私の名前はキム・サムスン』(ドラマ、2005年)
『雪の女王』(ドラマ、2006年)
『彼らが生きる世界』(ドラマ、2008年)
『シークレット・ガーデン』(ドラマ、2010年~2011年)
『アルハンブラ宮殿の思い出』(ドラマ、2018年~2019年)
『愛の不時着』(ドラマ、2019年~2020年)

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